昨年のレディスプレリュードは2番人気プリンシアコメータがモレイラ騎手鞍上のもと勝利を飾った(c)netkeiba.com、撮影:高橋正和
JBC競走がスタートした際にカテゴリとして設定されなかった牝馬のためのレースとして、まず2003年に南関東準重賞「TCKディスタフ」として創設。翌04年から南関東重賞となった。その後、2011年にJBCレディスクラシックが創設されたのに伴い、そのプレップレースとして位置づけられ、中央地方交流重賞の「レディスプレリュード」にリニューアルされた。3年目の2013年にJpnII格付けを得て今日に至る。優勝馬にはJBCレディスクラシックの優先出走権が与えられる。
JRA出走馬の枠が5頭あるので堅く収まりそうに思えるが、意外に人気通りに収まらないのがこのレース。2011年以降の8回のうち、1〜3番人気馬が1〜3着を占めたのは2017年だけ。4番人気以内で決まったことは2回あるが、そのうち15年は1番人気アムールブリエが4着に崩れていた。8回中7回は1番人気馬か2番人気馬が勝っているのだが、2、3着が微妙に難しい決着になることがいまのところは多い。
地方馬はこれまで4頭が馬券に絡んでいる。11年6番人気3着のエーシンクールディと16年9番人気2着(同着)のトーコーヴィーナスはともに逃げての好走で、この形は今後も狙えそう。一方で18年は6番人気ブランシェクールが2着、13番人気アルティマウェポンが3着して3連単は100万馬券となった。この2頭は差し・追い込みでの好走。こちらは事前に予想するのはなかなか難しい。
18年のような波乱が今後もあるのかは気になるところだが、それ以降に行われた古牝馬のダートグレードレース7レースのうち6レースで1番人気馬が敗れており、唯一勝ったスパーキングレディーカップは2、3着が6、11番人気だった。以前よりも古牝馬路線の波乱度が高まっていることは意識しておきたい。
大井1800mのスタートは正面スタンドから見てやや右手。1コーナーまでの距離がやや短く感じられるが、これまでのところ外枠馬が不利という手ごたえはない。馬番10番以降に入った3番人気以内馬の成績は[3-2-1-5]。強いというほどではないが枠順を根拠に消すことは難しい。枠順や前走着順といったデータ的なことよりもデキやメンタルといった各馬固有の事情に目を向けたほうがよいレースかと思われるが、それによる予想が難しいというのもまた事実である。
須田鷹雄の勝負予想はレース前日に公開予定です。