スマートフォン版へ

オルフェ有終の美なるか。それとも? 有馬記念(GI)

  • 2013年12月16日(月) 18時00分


 牡馬クラシック3冠に有馬記念制覇、阪神大賞典での逸走や天皇賞(春)での惨敗、そして宝塚記念での復活、凱旋門賞の2年連続2着など、常にファンの話題を集めてきたスーパースターホース・オルフェーヴルがいよいよラストランを迎える。
 また、ダービーと天皇賞(秋)を制し、常にGIレースを賑わせてきたエイシンフラッシュも時を同じくして引退レースを迎える。そこに復活を期するゴールドシップが挑戦状を叩きつける有馬記念。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

 オルフェーヴル(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)は今年の大阪杯を勝った後、宝塚記念前に肺出血を発症。宝塚記念をパスして海外遠征に専念した。凱旋門賞の前哨戦となるフォワ賞では1週前に帯同馬に顔を蹴られるというアクシデントがあったものの、その影響を微塵も感じさせずに圧勝し世界最強格の脚力を見せ付けた。本番となる凱旋門賞ではトレヴに完敗したものの、その他の強豪相手に2着はキープ。国内では当然抜けた存在であり、引退式も当日に組まれており最後は強い姿を見せ付けるだろう。

 エイシンフラッシュ(牡6、栗東・藤原英昭厩舎)もここでラストランを迎える。この秋は緒戦となる毎日王冠を勝って、連覇に挑んだ秋の天皇賞では3着に入線。勝てはしなかったものの力は示した。ジャパンカップでは惨敗を喫したが、押し出されてハナに立つ形になって全く力を出し切っていない。有馬記念は一昨年2着、昨年4着と相性が良いレースで、オルフェーヴルを倒しての有終の美を狙う。

 ゴールドシップ(牡4、栗東・須貝尚介厩舎)は秋緒戦の京都大賞典、ジャパンカップとまさかの連敗。しかもジャパンカップでは全く伸びずに15着と、実績を考えるとありえない結果となった。有馬記念は昨年圧勝しているし、今春の宝塚記念の勝ちっぷりを見ると力が衰えているとは考えられない。得意のタフな条件で巻き返しを狙うと同時に、最初で最後となるオルフェーヴルとの対決を制したいところだ。

 その他、ジャパンカップで3着に入線し、力のあるところを見せたトーセンジョーダン(牡7、栗東・池江泰寿厩舎)、前哨戦となる金鯱賞を完勝して臨んできたカレンミロティック(セ5、栗東・平田修厩舎)、得意の長丁場で力のあるところを見せたデスペラード(牡5、栗東・安達昭夫厩舎)などが一角崩しを狙う。発走は15時25分。

【データ分析/過去10年】
人気…1番人気が6勝、2着も3回と断然の信頼度。2番人気は2勝2着0回、3番人気は2着1回のみと連対率は低く、ヒモ荒れの可能性も視野に入れたい。

年齢…4歳馬が6勝2着3回、続いて3歳馬が3勝、2着4回という成績。この年齢に絞ってみる手もあるかもしれない。

馬番…1番、9番、13番がそれぞれ2勝しているが、それ以外に目立った傾向は出ていない。14〜16番は2着1回のみといくぶん不振か。

◆アドマイヤラクティ
陣営コメント/梅田智調教師
「前走(JC4着)は内目をロスなく追走して終いもしっかりと伸び、悪くない内容だったと思います。大きな上積みはどうかと思いますが、この中間も順調に来ていますし、1週前追い切りの動きも上々。ウィリアムズ騎手も2度目でこの馬のことを掴んでくれているだろうし、いい状態でレースに臨めるようにしっかりとやっていきます」

一週前調教診断/井内利彰
 前走が初騎乗となったC.ウィリアムズ騎手。最終追い切り

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

気になる重賞を全方位で斬る! 望田潤の血統情報、井内利彰の調教、そして厩舎情報、データなど内容盛り沢山に、今週の注目重賞コラムをお届けします!

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング