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飛躍を誓う明け4歳か、歴戦の古馬か 京都金杯(GIII)

  • 2014年01月02日(木) 18時00分


 新春の恒例レース京都金杯。今年は一昨年の覇者で今も衰えを感じさせないマイネルラクリマ、マイル路線で飛躍が期待されるメイケイペガスターなどがエントリーしてきた。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

 マイネルラクリマ(牡6、美浦・上原博之厩舎)は2012年のこのレースの覇者。近走は斤量に悩まされるが、マイルの距離ならその影響も若干少なくなりそう。馬場、コース共にピッタリの条件だし、ここは同レース2勝目が視界に入る。

 メイケイペガスター(牡4、栗東・木原一良厩舎)はクラシック路線を進んで結果を出すことができなかったが、新馬戦の切れ味や掛かる気性などを考えればマイルの距離が合っている。実際に前走ではマイルへの距離短縮で、休み明けながらも好内容で3着に入線している。実力馬が適性の高い条件で飛躍を期す。

 サンライズメジャー(牡5、栗東・中村均厩舎)は以前は出遅れ癖があって勝ち切れない競馬もあったが、ここにきてゲートも安定しての2連勝。元々高い素質を持っていた馬が、それを開こうとしている。好位から安定した競馬ができるのは強みだし、ハンデも恵まれそうなここは、いきなりの重賞挑戦でも侮れない存在だ。

 オースミナイン(牡4、栗東・松永昌博厩舎)は決め手が光るディープインパクト産駒。準オープンを制しての臨戦だが、ここでも十分通用して良い素質を持った馬。こちらも侮れない存在。

 その他、阪神Cで前残りの流れとは言え力のあるところを見せたガルボ(牡7、美浦・清水英克厩舎)、前走惨敗も見限れないミヤジタイガ(牡4、栗東・岩元市三厩舎)、出られれば先行力に警戒が必要なゼロス(牡5、栗東・領家政蔵厩舎)、同じく出られれば連勝で充実しているネオウィズダム(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)などが出走を予定している。発走は15時45分。

【データ分析/過去10年】
人気…6〜10番人気が5勝、2着3回と波乱傾向あり。とはいえ1番人気も連対率50%なので、ヒモ荒れを想定しておくのがベターかも。

ハンデ…トップハンデ馬は0勝、2着1回と低調。人気でも疑ってかかりたい。また57.5キロ以上の斤量を背負った馬は0勝と注意が必要。

馬番…1〜8番までが7勝、逆に13〜16番は0勝と、ハッキリ外枠不利の傾向。

◆トーセンレーヴ
・陣営コメント/池江調教師
「前走(六甲S6着)後は放牧に出してリフレッシュさせていました。12月の初めに帰厩して、ここを目標に順調に乗り込んでいます。久々になりますがじっくりと調整していい頃に近づいてきていますね。スパッと切れるというよりは徐々に加速していくタイプなのでレースには注文がつくけれど、能力は確かだしここも楽しみです」

・一週前調教診断/井内利彰
 2012年のエプソムCから勝ち星がなく、昨年同レースも7着。常に人気が先行するタイプではあるが、着順ほど負けていないというレースも多く、きっかけひとつで連勝街道を突き進めるようなタイプではあるだろう。
 ただし、今回は長期の休み明け。問題は仕上がり状態だが、レースで引っ掛かり気味になる気性だけに、むしろ

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