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名馬への登竜門となる一戦に素質馬たちがエントリー!! シンザン記念(GIII)

  • 2014年01月07日(火) 18時00分


 クラシックへの登竜門として毎年注目が集まるシンザン記念。今年は未勝利戦を驚異のレコードで制し、ひいらぎ賞でも楽勝した大器ミッキーアイルや、2戦目こそ出遅れて取りこぼしたが、続く万両賞であっさりと巻き返して力のあるところを見せたモーリスなどがエントリー。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

 ミッキーアイル(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)は新馬戦こそアトムに敗れたが、2戦目の京都芝1600mの未勝利戦では、2歳馬としては驚異の1分32秒3というタイムでレコード勝ち。続くひいらぎ賞でも逃げて後続を突き放し、エンジンの違いを見せつけた。マイルでの能力はこの世代ではトップクラスで、ここも通過点としたい格好だ。

 モーリス(牡3、栗東・吉田直弘厩舎)は新馬戦を楽な競馬でレコード勝ち。続く2戦目の京王杯2歳Sでは出遅れが響いて6着と敗れてしまったが、万両賞を勝って即巻き返しに成功した。今回は距離延長が鍵になりそうだが、折り合いが付くタイプなので問題無さそう。ミッキーアイルとの素質馬同士の激突が楽しみだ。

 ウインフルブルーム(牡3、栗東・宮本博厩舎)は上記2頭のような派手さはないが、堅実さが魅力。GI朝日杯FSでも3着に入線していて、能力が高いことは間違いない。素質馬同士の戦いにGIを経験したキャリアで挑む。

 その他、ラジオNIKKEI杯2歳S組のタガノグランパ(牡3、栗東・松田博資厩舎)、ビップレボルシオン(牡3、栗東・清水久詞厩舎)などの巻き返しにも注目したい。発走は15時45分。

【データ分析/過去10年】
人気…比較的堅い傾向で、1番人気が4勝、2番人気が2勝とこれで過半数。5番人気以下の勝利は06年(ゴウゴウキリシマ・8人気)と11年(レッドデイヴィス・7人気)の2頭のみ。

脚質…逃げ(3勝)・先行(4勝)と前に行ける馬が有利。とくに逃げ馬は連対率40%と信頼感あり。

馬番…10〜16番はゼロ勝と、絞り込んでも良いかも。最多勝は7番の3勝。

◆ミッキーアイル
・陣営コメント/音無調教師
「前走(ひいらぎ賞1着)は朝日杯を除外になっての一戦でしたが、自分でペースを作って最後も突き放す強い競馬でした。レース後はすぐにここを目標に決めて順調に調整しています。今回は外回りで直線が長いし、どれだけ自分のリズムを崩さずに走れるかがポイントになるでしょう」

・一週前調教診断/井内利彰
 前走ひいらぎ賞は除外になった朝日杯FSのうっぷんを晴らすかのような圧勝。当時の最終追い切りは自己ベストを更新する坂路4F51.4秒で、追い切りでもレースでもスピードを武器にしているタイプ。よって、この中間もどのような動きを見せてくるか楽しみにしていた。
 1週前追い切りとなる、1月3日は坂路で単走の追い切り。テンからスピードに乗っていったが、ラストは追わずに馬なりでフィニッシュ。その1Fが14.1秒要した。追えば時計が詰まっていたという見方もできるかも知れないが、過去を遡っても、4F55秒を切る追い切りで、ラスト1Fがこれほどまでに遅かったものはない。少し疑って、最終追い切りに注目したい。

・血統診断/望田潤
 キングレオポルドの甥で、3代母ステラマドリッドは米G1を4勝した一流馬で、その産駒にダイヤモンドビコーがいる。母父ロックオブジブラルタルはデインヒル産駒の欧州マイル王だが、パワー型すぎて日本では種牡馬として期待ほど成功しなかった。しかし

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