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イスラボニータの2冠なるか、それとも… 日本ダービー(GI)

  • 2014年05月26日(月) 18時00分
※本日は目黒記念の見どころも更新しております。下部のバックナンバーよりご覧ください。


 いよいよ今週は日本ダービー。世代の頂点を決めるこのレースで、皐月賞を完勝したイスラボニータが2冠を達成するのか。それとも距離延長やコース替わりを味方に逆転する馬はいるのか。また、別路線組や紅一点のレッドリヴェールが一気に頂点に上り詰めるのか。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

 イスラボニータ(牡3、美浦・栗田博憲厩舎)は1冠目となる皐月賞を完勝。その勝ちっぷりは完全に抜けたもので、東京へのコース替わりもプラス材料。問題は距離だが、飛びの大きさや折り合いが付くようになった点を考えるとこなせそうだし、ここは2冠を達成する可能性が高いと言えそうだ。

 トゥザワールド(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は皐月賞でイスラボニータに完敗したが、距離延長で逆転の可能性は秘めている。脚が長くて、小回りの中山コースよりは広い東京コースの方が向いているだろうし、能力の絶対値ではイスラボニータにも引けを取らなさそう。ここはリベンジがあっても良い場面。

 レッドリヴェール(牝3、栗東・須貝尚介厩舎)はイスラボニータに唯一土を付けたハープスターに勝っているし、前走の桜花賞でも休み明けながら勝つかと思われるシーンがあった様に、能力は非常に高い。牡馬相手でも十分に通用するフィジカルと精神力を持っていて、ここはウオッカ以来の牝馬によるダービー制覇を目論む。

 ワンアンドオンリー(牡3、栗東・橋口弘次郎厩舎)は、そのレース振りからコース替わりと距離延長が最もプラスにでそう。オークスでもハーツクライ産駒のヌーヴォレコルトが優勝しているように、ここでも同産駒による逆転がなるか。

 その他、コース替わりでの巻き返しが期待されるトーセンスターダム(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)、逃げてしぶといウインフルブルーム(牡3、栗東・宮本博厩舎)、青葉賞の勝ちっぷりが鮮やかだったショウナンラグーン(牡3、美浦・大久保洋吉厩舎)、着実に力を付けているハギノハイブリッド(牡3、栗東・松田国英厩舎)、勝ち切れないところはあるが堅実なワールドインパクト(牡3、栗東・友道康夫厩舎)、東京コースが合うベルキャニオン(牡3、美浦・堀宣行厩舎)なども圏内。発走は15時40分。

【データ分析/過去10年】
人気…1人気は[6-0-1-3]勝率6割と高く単勝・複勝共に回収率は100%を超えている。打って変わって2人気は[1-1-0-8]と低い。連対率、複勝率が高いのは3人気の[2-1-1-6]、5人気の[0-4-0-6]。

脚質…4角先頭は[0-2-1-7]複勝率30%。その後ろに付けている2〜3番手は[4-3-2-18]連対率25.9%、複勝率33.3%と高い。昨年はキズナが4角14番手から差し切ったが11〜18番手は[4-2-2-59]勝率6.0%、連対率9.0%と低い。

枠番…1〜4枠は[8-6-4-62]、5〜8枠は[2-4-6-87]と基本内枠が有利。特に1枠は[5-1-0-14]とどの枠よりも成績が良い。

◆イスラボニータ
・一週前調教診断/井内利彰
 中7週とレース間隔のあいていた前走皐月賞。中間の調教量は十分足りていたということもあって、仕上がりに関しては問題なく、レースでもきっちり結果を出した。2歳時は最終追い切り場所が坂路だったが、3歳になって、南Wでの最終追い切りを敢行。その効果で、明らかに折り合いのつく走りができている。
 この中間も南Wでの追い切り。1週前追い切りはシベリアンタイガーを大きく追走する内容だったが、この馬らしい、1Fの鋭い伸びて先着。ただ

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