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アジアエクスプレスがダートのマイルで本領発揮!!! ユニコーンS(GIII)

  • 2014年06月16日(月) 18時00分


 芝のGI馬アジアエクスプレスがダートに路線を戻してきた。朝日杯FSの勝ちっぷりやこれまでの実績、ダート適性を考えると負けられないところだし、問題は2着、3着になりそう。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

 アジアエクスプレス(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)はデビューからダートで2連勝し、初芝の朝日杯FSでいきなり優勝。その後、スプリングS、皐月賞とクラシック路線を歩もうとしたが、皐月賞で敗れたため矛先をダートに戻してきた。繋が立っていて筋骨隆々の馬体からも当然ダート適性は高いし、絶対能力の違いでここは圧倒しそうだ。

 コーリンベリー(牝3、栗東・柴田政見厩舎)は新馬戦は芝に使われ惨敗したが、その後はダートに替わって3連勝。桜花賞こそ惨敗したが、その次の端午Sでは僅差の2着に入線し、力のあるところを見せた。逃げ馬だが、直線の長い中京でも結果を出しており、ここも引き続き上位争いが期待される。

 メイショウパワーズ(牡3、栗東・本田優厩舎)は1800mでも1400mでも結果を出せているのが魅力。前走の端午Sの勝ちっぷりやヒヤシンスSの走りを見ると東京コースは合っているし、ここも上位争いに絡んできそうだ。

 その他、近走低調も兵庫ジュニアGPを勝っているニシケンモノノフ(牡3、栗東・庄野靖志厩舎)、堅実に走るアナザーバージョン(牡3、美浦・久保田貴士厩舎)、その他の馬も大きな差はなく、アジアエクスプレス以外は混戦が予想される馬券検討のし甲斐があるレースとなりそうだ。発走は15時45分。

【データ分析/過去10年】
人気…1人気は[6-2-0-2]勝率60%、連対率80%と非常に高く、また単勝回収率も100%を超えており優秀。2人気は[0-5-2-3]と連対率、複勝率共に高いが勝ち馬が出ていない。ちなみに中山で開催されていた時も含めて過去18年、2番人気は一度も勝っていない。

前走…最も成績が良いのは兵庫チャンピオンシップ組で[2-3-2-6]。次いで高いのは京都1800m組で[4-3-2-17]。逆に低いのは同コース、東京ダート1600m組で[0-1-2-13]連対率6.3%、複勝率18.8%。なお、前走芝のレースを走っていた馬は[0-2-1-41]と勝ち馬は出ていない。

馬番…4角先頭の馬は[0-1-0-9]と不振。だが、その後ろで競馬をしている2〜3番手の馬は[5-2-2-17]連対率26.9%、複勝率34.6%と高い。10番手以下は[0-4-1-51]連対率、複勝率ともに10%を切っている。

◆アジアエクスプレス
・一週前調教診断/井内利彰
 中間の調整もパーフェクトで挑んだ皐月賞。レース運びも理想的だったが、直線では、明らかに距離の適性がないことを示す伸び負け。今回の条件は正直、負けられないといったところだろう。
 追い切り時計を出したのは、6月に入ってから。レース間隔を考えると、本数の少なさが気になるところだが、2週前追い切りを坂路、1週前追い切りを南Wで行っており、併用調教ができている点は評価できる。最終追い切り場所は坂路でも南Wでもよいが、あまり時計が遅いと減点材料だろう。

・血統診断/望田潤
 3代母Deputy's Mistressの産駒にコーンハスカーH(米G2・ダ9F)のShadowbdancingが出るが近親に特に大物はいない。母父Running StagはCozzene産駒で芝2000mのゴントーロビン賞(仏G3)とダ9FのブルックリンH(米G2)に勝った。父ヘニーヒューズはStorm Cat×Meadowlakeらしいスピードとパワーを誇りヴォスバーグS(米G1・ダ6F)などに勝ったが、父も母も自身も強いクロスを持たないので種牡馬としてはわりと相手牝馬の持ち味を活かすタイプだ。本馬は

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