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エーデルワイス賞

  • 2014年10月15日(水) 18時00分
 ステファニーランは目下4連勝中と、先が楽しみな存在。前々走1200mのリリーCでは、4コーナー最後方から豪快に差し切った。今回、特に中央勢はスピードタイプの馬が多く、前が競り合えば、この馬の終いの脚がさらに生かされそう。

 中央勢では、芝の新馬戦6着からダートで一変というレースを見せたウィッシュハピネス。芝でのデビュー戦は見せ場がなかったが、ダートで一変。すんなりとハナに立ち、直線でも楽な手ごたえのまま追い出されると、後続との差をあっという間に広げての6馬身差は圧巻だった。グランドスラムの肌にゴールドアリュールだけに、やはりダートでこそということだろう。

 勝ち星はデビュー戦での1勝のみだが、地味に強そうなのがフィーリンググー。栄冠賞2着をはじめ、すでに重賞4戦でいずれも掲示板。こういう地味な馬は人気にならないことが多いので馬券的な狙いとしてはおもしろそう。父セイントアレックスは、産駒の頭数こそ少ないものの初年度の昨年の2歳馬は6頭のうち4頭が勝利を挙げた。2年目の今年の2歳馬で血統登録されたのはわずか3頭。地味ながらも活躍に期待したい血統だ。

 ティーズアライズは、クビ、クビという接戦の栄冠賞を勝利。その後の中央芝への挑戦では結果を残せなかったが、芝のスピード競馬を経験したことで、ダートに戻ってあっと驚くスピードを見せる可能性もある。

 ウェディングランは先行しての粘りがある。ウィッシュハピネスにも騎乗していた松若風馬騎手がこちらを選んだというのも気になるところ。

 ジュエルクイーンも1勝のみだが、重賞を3戦して3、2、2着と好走。特に前走は牡馬相手のイノセントCで、最内を突いて抜け出したコールサインゼロと最後は脚色が一緒になっての半馬身差2着で、勝ちに等しい内容だった。同じ1200mならあらためて勝ち負けまで期待できる。

 クローバー賞2着のノットフォーマルは今回が初ダート。父ヴァーミリアンならダートでさらにということは考えられる。

◎ステファニーラン
◯ウィッシュハピネス
▲フィーリンググー
△ティーズアライズ
△ウェディングラン
△ジュエルクイーン
△ノットフォーマル

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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