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種牡馬展示会日程

  • 2015年01月28日(水) 18時00分
オルフェーヴル

昨年、社台SSでお披露目されたオルフェーヴル


今年はまず社台スタリオンから一連の展示会が始まる

 このほど来月に予定されている生産地の各種馬場の展示会日程が明らかになった。

 今年はまず、2月10日(火)の社台スタリオンから一連の展示会が始まる。社台スタリオンは例年複数の新種牡馬がおり、昨年はオルフェーヴルやロードカナロア、エイシンフラッシュがお披露目されたが、今年もベルシャザールとジャスタウェイが新たなラインナップに加わる。社台は完全招待制で、すでに生産者を始め関係者の元には招待状が郵送されており、また大いに賑わうことだろう。

 続いて11日(水)には、新ひだか町静内地区のアロースタッドとレックススタッドが、それぞれ時間をずらして展示会を開催する。アロースタッドの今年の新種牡馬はヴィットリオドーロ、グランプリボス、スマイルジャック、セレスハント、デスペラードの5頭。

 同日に行なわれるレックススタッドでは、トーセンラー、パドトロワ、バーディバーディの3頭が新たにスタッドインすることになっている。

 なお、同じく11日には、義経神社(平取町)と浦河神社にて、初午祈願祭がそれぞれ午前11時より行なわれる予定になっており、ちょうど種牡馬展示会と重なる日程になった。すでに決定事項のようだから今更どうしようもないことだが、例年、このあたりの日程はうまい具合にずれていたのだから、何とか調整できなかったものか。11日の初午祈願祭は神事であり、日程の変更が不可能ならば、他の行事が何とかして変更できなかったのかとやや残念な気がする。

 翌日12日は、浦河のイーストスタッドにて展示会が行なわれる。このところ浦河地区のイーストスタッドと日高スタリオンは、年によっては展示会開催を見送るケースもあったのだが、今年はいち早く日程が発表になった。イーストスタッドは、今年かなり大きな変動があり、まず新種牡馬がクレスコグランド、ダンカーク、トゥザグローリーの3頭いることと、日高町のダーレー・スタリオンより、ストーミングホームとディープスカイが転厩してきたことで、一気に5頭の新しい顔ぶれがお披露目されることになる。

 ただし、日高スタリオンの方はこの日に開催せず、17日(火)に展示会を行なう予定だ。今年の新種牡馬はダノンバラード1頭という。

 16日(月)は、10時よりビッグレッドファーム、11時より優駿スタリオンの展示会である。ビッグレッドファームは変動がないが、優駿スタリオンは、サダムパテックとサンカルロの2頭が新たに加わる予定。翌17日は前述のように日高スタリオン(浦河)で展示会が行なわれ、さらにその次の日18日(水)には、日高町のブリーダーズスタリオンで展示会が開催される。ブリーダーズスタリオンの今年の新種牡馬はトーセンジョーダン1頭。

 そして、展示会のトリを飾るのが、JBBA静内種馬場だ。ここは19日(木)午前10時開催予定で、今年の新種牡馬はケープブランコである。南半球(ニュージーランド)からの移動が遅れたことにより、例年ならば静内地区のアロースタッド、レックススタッドと時間をずらしての同日開催を実施してきたのだが、今年は日程を変更せざるを得なかったという。

昨年のJBBA種牡馬展示会

昨年のJBBA種牡馬展示会風景



 ところで、ここ数年、トップを切って展示会を開催していたダーレー・スタリオンが今年は開催を見送るらしい。新種牡馬も今年はおらず、昨年と同じラインナップでもあることから、期間限定で自由見学の予定とも伝えられる。毎年、大型のイベント用テントを建て、飲食サービスを提供してくれていたダーレーだが、残念ながら今年はそれがなくなるのはやや残念な気がする。

 ともあれ、改めて、これら計10か所で繋養されている種牡馬のラインナップを見ると、種付け料、配合頭数など、まさにピンキリだ。わずか数頭程度しか付いていない種牡馬も多いし、種付け料もまたかなりの格差が生じている。種付け料の安い馬が自身の評価を上昇させるには、まず産駒が競走成績を挙げる以外にないのだが、スタートラインの時点で交配頭数に著しい落差が生じている今の時代は、一度出来上がった評価を覆すのは容易なことではない。

 一部の人気種牡馬に牝馬が集中してしまい、その他大勢の種牡馬にとっては受難の時代になってきている。配合条件を下げたからといって簡単に牝馬が集まるわけでもなく、加えて近年生産頭数が漸減しつつあるので、下級条件の種牡馬ほど苦戦を強いられている現実がある。まずはいかに配合頭数を確保するかが、それぞれの最も大きな課題である。

お披露目時のハービンジャー

種牡馬展示会でお披露目された時のハービンジャー



 なお、今年、最も値上がりしている種牡馬は、まずディープインパクト(2000万円→2500万円)であり、次に産駒の活躍が評価されたハーツクライ(500万円→800万円)と続く。ヴァーミリアン(60万円→100万円)、スクリーンヒーロー(50万円→100万円)、ブラックタイド(70万円→100万円)なども値上がりしている。これらはみな産駒の活躍が価格に反映した形である。

 たった1頭の活躍馬が出るだけで、評価は一変するのがこの世界の通例であり、例えば一昨年35頭の配合頭数だったアッミラーレは、ハッピースプリントの活躍によって昨年一気に105頭もの牝馬を集める人気種牡馬へ昇格した。こうして、やや過敏とも思えるほどに産駒成績が人気度に大きく影響する。その意味では、まだまだどの種牡馬にも一発逆転の可能性がないわけではない。

岩手の怪物トウケイニセイの生産者。 「週刊Gallop」「日経新聞」などで 連載コラムを執筆中。1955年生まれ。

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