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天皇賞(春)3連覇を目指すフェノーメノと新興勢力の対決/日経賞

  • 2015年03月23日(月) 18時00分


 今年の日経賞は天皇賞(春)3連覇を目指すフェノーメノと、昨年の菊花賞2着馬サウンズオブアース、前走で重賞初制覇のクリールカイザー、アドマイヤデウスら新興勢力との対決が見どころとなりそう。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■3/28(土) 日経賞(4歳上・GII・中山芝2500m)

 フェノーメノ(牡6、美浦・戸田博文厩舎)は昨年、一昨年と春の天皇賞を連覇。ここでは断然の実績を持つ。昨秋は不振に終わったが、得意のシーズンでこのメンバーなら貫録を見せ付けそうだ。

 サウンズオブアース(牡4、栗東・藤岡健一厩舎)は菊花賞の2着馬。先週はトーホウジャッカルが阪神大賞典を回避したため古馬との比較が難しいが、昨秋からグングン力を付けていることは確か。今年は昨年手が届かなかったGIタイトルが欲しいところで、そのためには結果が求められる場面だ。

 その他、着実に地力強化をしているクリールカイザー(牡6、美浦・相沢郁厩舎)、日本ダービー以来の実戦でいきなりGIIを制したアドマイヤデウス(牡4、栗東・橋田満厩舎)、デキが問題も実績上位のウインバリアシオン(牡7、栗東・松永昌博厩舎)、昨秋は人気を裏切り続けたが暖かくなって巻き返しが期待されるホッコーブレーヴ(牡7、美浦・松永康利厩舎)辺りも上位争いの圏内。発走は15時45分。

【データ分析】
人気(中山で行われた過去9回)…1番人気は[4-0-2-3]勝率44.4%、複勝率66.7%と標準並み。特に、前走同コースで行われる有馬記念で3着以内に入った馬が単勝1番人気なら、[3-0-0-0]勝率100.0%とパーフェクト。1〜3番人気は[5-4-6-12]複勝率55.6%、複勝回収率76%、4〜9番人気は[3-4-3-44]複勝率18.5%、複勝回収率81%、10番人気以下が[1-1-0-42]複勝率4.5%、複勝回収率57%と、どの人気でも標準程度の走りを見せている。

血統(中山で行われた過去9回)…ハーツクライ産駒[1-2-0-0]複勝率100.0%、複勝回収率326%や、マーベラスサンデー産駒[1-1-0-5]複勝率28.6%、複勝回収率158%、ニューイングランド産駒[1-0-0-1]複勝率50.0%、複勝回収率780%など、サンデーサイレンス系の中でもスタミナ寄りのレースに適性がある種牡馬の産駒が好調。父サンデー系で、母父が(スタミナに優れた産駒を出しやすい)ノーザンダンサー系の馬でも[4-4-0-22]複勝率26.7%、複勝回収率127%と好成績で、特に近3年では[3-2-0-6]複勝率45.5%、複勝回収率265%と顕著。ただ、この高い回収率は12年1着ネコパンチ(12番人気、単勝オッズ167.1倍)による部分が大きく、若干再現性に欠けるので注意が必要。

所属(中山で行われた過去9回)…美浦所属の騎手が騎乗した馬は[8-6-6-82]複勝率19.6%、複勝回収率70%、栗東所属の騎手の騎乗馬は[1-3-3-9]複勝率43.8%、複勝回収率113%と馬券圏内は美浦のジョッキーが騎乗した馬が多くを占めるが、複勝率・複勝回収率では栗東所属ジョッキーの方が好成績。同日他場ではクラシックに直結しやすい毎日杯が行われているので、わざわざ遠征して騎乗するあたり勝負気配だと解釈してもよいのかもしれない。栗東所属ジョッキーは特に近3年で[1-2-2-2]複勝率71.4%、複勝回収率182%とかなりの率で馬券になっている。

◆フェノーメノ
・一週前調教診断/井内利彰
 長期休養明けだった昨年は5着だが、一昨年はJCからのローテーションで1着。過去にも4ヶ月ぶりのセントライト記念を勝ったりしているように、基本的に普通の休み明けであれば、なんら苦にすることなく力を発揮できるタイプ。
 今年も2013年時の中間追い切りと大きな変化はなく、追い切り場所が南Wであること、併せ馬を行い、きっちり先着していることなど、ポイントとなる調教内容は好走時と変わりない。そもそも昨秋は

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