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混戦模様の牝馬重賞を制するのは/福島牝馬S

  • 2015年04月20日(月) 18時00分


 昨年から1着馬にヴィクトリアマイルの優先出走権が付与されるようになった福島牝馬S。人気馬が苦戦する傾向があるレースだが、今年も混戦ムードが漂う。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■4/25(土) 福島牝馬S(4歳上・牝・GIII・福島芝1800m)

 パワースポット(牝7、美浦・菊沢隆徳厩舎)は昨秋にオープン昇格後、愛知杯で5着、京都牝馬Sで3着、中山牝馬Sで3着と、牝馬重賞で健闘を見せている。高齢だがここへ来て力をつけている印象で、相手関係が楽になる今回は重賞初制覇のチャンスと言えそうだ。

 スイートサルサ(牝5、美浦・菊川正達厩舎)は昨年末の愛知杯で後方2番手から追い込み、ディアデラマドレと0.3秒差の3着に入った。中山牝馬Sを右肩跛行で取り消し、またこれまで左回りのコースばかりを使ってきただけに、体調と右回りの対応がカギとなるが、ここで勝ち切る力は十分にある。

 その他、中山牝馬Sでは惨敗も秋華賞4着など実績上位のブランネージュ(牝4、栗東・藤岡健一厩舎)、中山牝馬Sで4着のケイティバローズ(牝5、栗東・角田晃一厩舎)、プラス16kgの休み明けを叩いたグレイスフラワー(牝6、美浦・宗像義忠厩舎)、オープンに昇格してきたアルマディヴァン(牝5、美浦・高橋文雅厩舎)、ウエスタンメルシー(牝4、美浦・奥村武厩舎)なども上位進出を狙う。発走は15時25分。

【データ分析】
人気(福島競馬場で行われた過去9回)…1番人気は[3-0-1-5]勝率33.3%、複勝率44.4%と良いとは言えない。1〜3番人気は[4-2-4-17]複勝率37.0%と軸としての信頼度は標準程度で、4〜6番人気は[2-5-2-18]複勝率33.3%、複勝回収率98%とやや好調、7〜9番人気は[3-0-0-24]複勝率11.1%、複勝回収率53%とやや不振で、10番人気以下は[0-2-3-57]複勝率8.1%、複勝回収率108%とやや好調といった感じ。牝馬限定のローカル重賞のため荒れそうなイメージがあるかもしれないが、過去の傾向からみると人気別の偏りは特に見られない。

前走レース(福島競馬場で行われた過去9回)…前走中山牝馬Sだった馬が[7-5-5-41]複勝率29.3%、複勝回収率83%と馬券圏内の半数以上を占める。その中でも当日5番人気以内に推された人気馬は[6-5-4-13]複勝率53.6%、複勝回収率117%と軸としての安定感がある。また、その前走で上がり3F1位を記録した馬は[3-1-1-0]複勝率100%、複勝回収率234%と抜群の成績。特に近5年では1・2着はすべて前走中山牝馬S組が占める。

前走距離(福島競馬場で行われた過去9回)…前走から距離短縮で臨む馬が[1-1-3-15]複勝率25.0%、複勝回収率279%と好調。距離延長は[0-2-1-39]複勝率7.1%、複勝回収率41%と芳しくない。同距離組は[8-6-5-62]複勝率23.5%、複勝回収率67%と大半を占めているが、3着以内の19頭のうち17頭は前走中山牝馬Sの馬。好調な距離短縮組から穴馬を狙いたい。

◆ブランネージュ
・陣営コメント/藤岡調教師
「前走(中山牝馬S10着)は休み明けということもあって良化途上の一戦。残念な結果でしたが、展開も厳しく悲観する内容ではなかったと思います。レース後は順調に調整できており、一度使って状態は明らかに良くなっていますね。レースがうまいので小回りもいいし、叩いて上積みが見込める今回は粘りも違うはずです」

・一週前調教診断/井内利彰
 前走はいかにも休み明けといった感じの馬体。ただ

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