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距離適性の高い馬達がオークスの権利を狙う/フローラS

  • 2015年04月20日(月) 18時00分


 オークストライアルのフローラS。今年はそれほど目立った強さを見せている馬はいないが、距離適性の高い馬は揃っている感。ここで権利を獲ってオークスに向かうのはどの馬か。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■4/26(日) フローラS(3歳・牝・GII・東京芝2000m)

 シングウィズジョイ(牝3、栗東・友道康夫厩舎)はマイル戦で勝ち切れない競馬が続いていたが、適距離で良馬場の前走はあっさりと決めた。脚長で薄い馬体から中距離適性が高く、広い東京コースも合っている。ここはメンバー的にも上位争いは必至だろう。

 ディアマイダーリン(牝3、美浦・菊沢隆徳厩舎)は東京コースで2勝。前走のフラワーCでも休み明け・初の中山コースと条件が悪かったのにもかかわらず3着に食い込んだ辺り、能力を感じさせる。一叩きされて東京コースの今回は当然期待が掛かるところだ。

 アスカビレン(牝3、栗東・中尾秀正厩舎)は強力メンバーが相手の前走チューリップ賞で5着に入った。脚を溜めて直線で勝負する脚質から距離延長も問題ないだろう。ここでも上位争いは十分に可能。

 ナガラフラワー(牝3、栗東・高橋亮厩舎)はエルフィンSでクルミナルの2着。前走はポジションを取りに行って不発に終わったが、じっくり脚を溜めれば確実に良い脚を使える。今回の条件はいかにも向きそうだ。

 その他、2000mで2勝を挙げているリアンドジュエリー(牝3、美浦・奥村武厩舎)、強敵相手に善戦してきたアドマイヤピンク(牝3、美浦・戸田博文厩舎)辺りも上位争いの圏内。発走は15時45分。

【データ分析】
人気(過去10回)…1番人気は[5-1-0-4]勝率50.0%、複勝率60.0%と高い勝率を誇る。特に前走上がり3Fが1位で1番人気の馬は4戦4勝。1〜4番人気は[8-6-5-21]勝率20.0%、複勝率47.5%と上位人気馬は人気なりに走る。5〜8番人気が[0-3-1-36]複勝率10.0%、複勝回収率46%と中穴の馬はあまりふるわず、9番人気以下の馬が[2-1-4-85]複勝率7.6%、複勝回収率135%と高い回収率を残す。単勝オッズが10倍以上の馬が[2-5-5-119]と馬券圏内の4割を占める波乱傾向が高いレース。

馬番(過去10回)…馬番が1〜5番の馬は[3-7-2-38]複勝率24.0%、複勝回収率205%と好調。6〜13番は[4-3-3-69]複勝率12.7%、複勝回収率34%と良い成績をあげていない。14〜18番は[3-0-5-35]複勝率18.6%、複勝回収率111%。数字の上では内枠、外枠、中枠の順の成績になっている。外枠(14〜18番)の複勝率・複勝回収率が中枠を超えているが、複勝率は人気馬が実力通りに走ったもの、回収率は10番人気以下の2頭のみによって高くなっているだけで、外枠が理由で好走したとは考えにくい。開幕週で、コース形態が内枠有利なだけに、やはり内側の馬番から出走する方が有利であると言えるだろう。

所属(過去10回)…美浦所属馬は[5-5-6-76]勝率5.4%、複勝率17.4%、栗東所属馬は[5-5-4-65]勝率6.3%、複勝率17.7%と均衡状態。1〜3番人気に限ると美浦所属馬は[4-2-3-7]複勝率56.3%、栗東所属馬は[3-2-0-9]複勝率35.7%と人気通りに走るのは関東馬が多い。しかし、8番人気以下の人気薄に限れば美浦所属馬は[1-1-1-49]複勝率5.8%、栗東所属馬は[1-1-4-43]複勝率12.2%と人気薄は関西馬が多い。

◆シングウィズジョイ
・陣営コメント/友道調教師
「前走(君子蘭賞1着)は好位からキッチリ抜け出していい勝ち方ができました。この中間も順調に調整できており、状態は変わらず良好です。エンジンがかかるまで時間はかかりますが

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