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ヌーヴォレコルトがGI・2勝目に挑む/ヴィクトリアマイル

  • 2015年05月11日(月) 18時00分


 春の女王決定戦ヴィクトリアマイル。ハープスターの回避・引退は残念だったが、オークス馬ヌーヴォレコルトを筆頭に好メンバーが揃った。GI馬が更なる栄光を手にするのか、それとも新たなGI馬が誕生するのか。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■5/17(日) ヴィクトリアマイル(4歳上・牝・GI・東京芝1600m)

 ヌーヴォレコルト(牝4、美浦・斎藤誠厩舎)は中距離を中心に使われてきたが、前に付けられる脚質からマイルへの対応は可能だろう。前走の中山記念では牡馬相手に強い競馬での勝利。今が正に充実期だろう。東京コースもピッタリで、GI・2勝目が期待されるところ。

 ディアデラマドレ(牝5、栗東・角居勝彦厩舎)は前走の上がり3ハロンが31.9秒。前に行った馬が有利な馬場で鬼脚を使って最後方から差を詰めた。今の東京コースは差しが利く馬場なので、マイルの距離でも十分に対応が可能だろう。

 ショウナンパンドラ(牝4、栗東・高野友和厩舎)は休み明けの大阪杯で9着。まだ仕上げが甘かった上にかなりの道悪馬場では敗戦も仕方がないところ。一叩きされた上積みは大きそうで、ここは好勝負に持ち込めそうだ。

その他、3連勝で重賞を制したカフェブリリアント(牝5、美浦・堀宣行厩舎)、復活が期待されるメイショウマンボ(牝5、栗東・飯田祐史厩舎)、レッドリヴェール(牝4、栗東・須貝尚介厩舎)の両GI馬、昨年のこのレースで3着に入ったストレイトガール(牝6、栗東・藤原英昭厩舎)、昨年の雪辱を果たしたいスマートレイアー(牝5、栗東・大久保龍志厩舎)辺りも上位争いの候補。発走は15時40分。

【データ分析】
人気(過去9回)…1番人気は[3-2-0-4]勝率33.3%、複勝率55.6%と標準的な成績。1〜5番人気が[7-4-5-29]複勝率35.6%、複勝回収率68%。6〜10番人気が[0-3-3-39]複勝率13.3%、複勝回収率86%、11番人気以下が[2-2-1-66]複勝率7.0%、複勝回収率72%と人気帯別で大きな偏りはない。

脚質(過去9回)…レースで上がり3F3位以内の馬は[7-4-6-13]複勝率56.7%、複勝回収率225%と速い上がりを出せた馬が活躍しているが、前走の上がりを参考にすると前走上がり3Fが2位以内の脚を使えていた馬は[0-0-3-30]複勝率9.1%、複勝回収率19%とかなり不調。前走が東京競馬場だった馬はほとんどおらず、他場のステップレースで末脚を発揮していても今回東京競馬場でその脚を発揮できるわけではないことに注意。脚質は関係ないが、近2年で10番人気以下の人気薄で馬券に絡んだ2頭(14年11番人気1着ヴィルシーナ、13年12番人気2着ホエールキャプチャ)はそれぞれ前年の当レースの優勝馬で、東京での好成績にも着目したい。

枠番(過去9回)…1枠が[1-2-5-10]複勝率44.4%、複勝回収率213%、2枠が[1-2-1-14]複勝率22.2%、複勝回収率151%と高い回収率を残す。7番人気以下の馬に絞ると1〜2枠は[1-3-1-17]複勝率22.7%、複勝回収率211%、3〜8枠は[1-2-2-80]複勝率5.9%、複勝回収率45%と複勝率・複勝回収率ともに4倍以上の差が開いている。また、1〜2枠で前走の上がり3Fが3位以内の馬が[2-1-4-1]複勝率87.5%、単勝回収率802%、複勝回収率450%と鬼のような成績。東京より小回りのコースで差す競馬をした馬が今回内枠で溜めて内差しに回るパターンを狙いたい。

◆ヌーヴォレコルト
・一週前調教診断/井内利彰
 今年の初戦となる、中山記念はレースの1ヶ月前から追い切り時計を出す調教内容で、追い切り本数自体はごく標準。ただ、2週前、1週前と南Wで併せ馬を行って、追走してきっちり先着する内容だった。その分、最終追い切りは単走で済ませたが、理想的な仕上がりでレースを使い、結果を出すことができた。
 今回もレース間隔があいているが

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