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初ダートも能力の違いでアルビアーノ/関東オークス

  • 2015年06月09日(火) 18時00分


◆地方のダートがどうかという心配はあるものの、能力的に抜けていることは間違いない

 アルビアーノには地方のダートがどうかという心配はあるものの、能力的に抜けていることは間違いなく、多少無理があっても能力でカバーしてくれるのではないか。交流重賞が日常的になった今なら、厩舎関係者もダートにある程度のメドを立てての挑戦と見る。

 相手筆頭は、牡馬相手の端午Sを快勝しているホワイトフーガ。新馬戦のダート1800m戦を勝っているとはいえ、1800mの伏竜Sの負け方、そして1400mの端午Sの直線で使った脚を見ると、距離的なところがどうなのかとも思うが、中央の流れと違い、道中ゆったり流れての3コーナー過ぎからの瞬発力勝負ならこなせると見る。アルビアーノがダメだったらという可能性を考えると、配当的にもこちらを頭という馬券も考えておきたい。

 もう一頭、明らかに距離の不安があるのがスキースクール。ホワイトフーガが勝った端午Sは13着惨敗だったが、2番人気に支持されていたのは、その前走の500万下で高い能力を見せていたゆえ。端午Sの結果だけで人気を落とすのであれば、距離の不安に目をつぶって狙ってみる手はある。

 ポムフィリアは兵庫チャンピオンシップで14馬身ほども離されての3着だったが、勝ったクロスクリーガーが強すぎた。後方から直線勝負の脚質だが、戸崎騎手が川崎コースでどんなレースを見せるか。

 地元南関東勢は牝馬二冠の覇者ララベル、ティーズアライズともに東京ダービーに出走したため不在。となれば、浦和・桜花賞でララベルと互角の勝負をしているトーコーヴィーナスが地方勢では筆頭。中央勢が強力なだけに、ゴールさえすればグランダム・ジャパン3歳シーズン女王はほぼ間違いない。

 地元勢では、2歳時に門別のブリーダーズゴールドジュニアCでオヤコダカの2着があり、東京プリンセス賞4着のジェットシティに期待。

 印では中央勢の実績を評価して上位にしたが、いずれにも心配な点がなくはないので、地方勢が馬券圏内という可能性も考えておきたい。牝馬のレースだけに、過去5年を見ても2、1、3番人気と堅く収まったのは一昨年だけ。4番人気もしくは5番人気が3回連対しており、3着には8番人気、10番人気という馬も来ている。

◎アルビアーノ
◯ホワイトフーガ
▲スキースクール
△ポムフィリア
△トーコーヴィーナス
△ジェットシティ

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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