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　ファン投票で1位に選ばれたゴールドシップが、史上初となる平地同一GI3連覇に挑む。これを、ラキシス・ラブリーデイといった充実著しい馬や、ヌーヴォレコルト・ワンアンドオンリーといった昨年のクラシックホースなどが阻むことができるか。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■6/28(日)　宝塚記念(3歳上・GI・阪神芝2200m)

　ゴールドシップ(牡6、栗東・須貝尚介厩舎)は5着、7着と過去敗退してきた天皇賞・春をついに制覇。満を持して、当初から春の目標としていたここで史上初となる平地同一GI3連覇に挑む。適性を不安視され続けた京都と違い、2歳時のラジオNIKKEI杯2歳Sで2着となって以降は一度も負けていない阪神との相性の良さは圧倒的で、ここは偉業達成の期待がかかる。

　ラキシス(牝5、栗東・角居勝彦厩舎)は昨年のエリザベス女王杯でGI初制覇を果たし、その後も有馬記念で僅差の6着、今年初戦の大阪杯でキズナやスピルバーグらに完勝と、牡馬相手に互角以上の成績を挙げている。雨で馬場が渋るのも歓迎で、ここも上位争いに持ち込んでくるだろう。

　ラブリーデイ(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)は今年の上半期だけで中距離重賞を3勝。今年6戦目となるだけに、さすがに状態面での上積みはそう見込めないものの、今の勢いなら勝ち負けできても当然おかしくはない。

　その他、距離延長での巻き返しを狙うヌーヴォレコルト(牝4、美浦・斎藤誠厩舎)、海外遠征帰りや久々の状態がカギとなるワンアンドオンリー(牡4、栗東・橋口弘次郎厩舎)・トーホウジャッカル(牡4、栗東・谷潔厩舎)、昨年の2着馬で今年の天皇賞・春でも3着に入ったカレンミロティック(セ7、栗東・平田修厩舎)なども戴冠を狙う。発走は15時40分。

【データ分析】
人気(阪神競馬場で行われた過去9回)…1番人気は[2-3-2-2]勝率22.2%、複勝率77.8%と複勝圏にはよく来ている。1〜3番人気が[5-7-5-10]複勝率63.0%、複勝回収率106%と人気馬の信頼度は全体的に高いレース。4〜6番人気が[2-1-2-22]複勝率18.5%、複勝回収率49%とやや低い数値で、7〜9番人気が[1-1-1-24]複勝率11.1%、複勝回収率86%と標準程度。10番人気以下の人気薄は[1-0-1-52]複勝率3.8%、複勝回収率26%と大穴の台頭は期待できない。

前走着順(阪神競馬場で行われた過去9回)…前走のレースで3着以内に好走した馬は[6-7-8-42]複勝率33.3%、4着以下の馬が[3-2-1-63]複勝率8.7%、複勝回収率34%と前走好走馬でないと馬券に絡むのが難しいレースとなっている。ただ前走4着以下でも当日に3番人気以内の人気に推されるような地力のある12年1着オルフェーヴル、13・14年1着ゴールドシップのような馬は[3-1-0-0]連対率100.0%、複勝回収率222%としっかり巻き返している。対する4番人気以下は[0-1-1-63]複勝率3.1%、複勝回収率22%。前走凡走で期待薄の馬は過去9年で65頭出走し全出走馬133頭のほぼ半分を占めるので、前走4着以下で4番人気以下の馬はすべて無視するくらいの気持ちで臨みたい。

種牡馬(阪神競馬場で行われた過去9回)…過去6年でなんと5勝を挙げているステイゴールド産駒[5-0-0-5]勝率50.0%、単勝回収率537%がこのレースの王様血統。またエンドスウィープ産駒が[2-0-0-0]勝率100.0%、複勝回収率435%と絶好調。父サンデーサイレンスが[0-1-1-12]複勝回収率40%、母父サンデーが[1-1-1-18]複勝回収率26%と不調なことからも、末脚のトップスピードが持ち味の馬より、じりじりと末脚を使えるタイプが狙い目。

◆ゴールドシップ
・陣営コメント/須貝調教師
「前走(天皇賞・春1着)はジョッキーがこの馬のことをよく理解してくれて、いいところを最大限に引き出してくれましたね。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。ここまで予定どおり、順調に調整できています。ファン投票1位と応援いただいているのはとてもありがたいことですし、なんとかその期待に応えられるように努めていきます」

・一週前調教診断/井内利彰
　各メディアの宝塚記念事前の調教予想として、本馬に関しては「気分よく走らせること」が最も重要な調教だと記した。2週前追い切りは少し不安の残る内容だったが、1週前追い切りのCWでの走りは