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この距離でこそ力を発揮するメイショウコロンボ/マーキュリーC

  • 2015年07月19日(日) 18時00分


◆前走の敗戦は距離適性の差

 地方のJpnII、JpnIIIでのJRA所属馬の選定方法が変更されて(2014年12月19日付け『地方競馬に吠える』参照)、ダートグレードの常連と新興勢力の対戦という機会が増えた。

 メイショウコロンボは、昨年8月の阿蘇Sがオープン初勝利で、4カ月ぶりの実戦で地方初遠征となった兵庫ゴールドトロフィーを勝ち、さらに名古屋大賞典と連勝。前走かきつばた記念は3着だったが、先着された2頭はダート1200〜1400mでこそという馬たち。快速馬コーリンベリーのペースで進んで、さらに末脚勝負のレーザーバレットもいてということで、結果は距離適性の差だった。今回、内枠に入ったテイエムダイパワーとの兼ね合いにはなるが、1900mの名古屋大賞典ではアジアエクスプレスを振りきっているように、盛岡2000mはこの馬の能力を発揮できる舞台だ。

 テイエムダイパワーが今回の新興勢力。ダートに転向しても芝と同じように逃げてしぶとい競馬で、前走の灘S勝ちでオープン入り。ダートグレード初挑戦となるが、今回JRA勢で勢いがあるのがメイショウコロンボだけというメンバーで、斤量にも恵まれた。そのチャンスを生かしたいところ。

 グレード別定でJpnII勝ちのあるソリタリーキングの58kgはいかにも厳しい。近走の成績はともかく、JpnIIで2着2回にJpnIでも3着があるトウショウフリークが54kgでという差はいかにも大きい。とはいえ一昨年は57kgでこのレースを制しており、高齢のリピーターの活躍が目立つレースでもあり、あっと言わせる場面はあるかもしれない。

 地方勢では、中央ダートオープン2着の実績があって船橋転入初戦を制したタイムズアロー、帝王賞JpnI4着のユーロビートにチャンスがありそう。トウシンイーグルは、ダイオライト記念JpnIIこそ2着だったものの、勝ったクリソライト以外はいまひとつのメンバーだっただけに、あまり評価は上げられない。

◎メイショウコロンボ
○テイエムダイパワー
▲ソリタリーキング
△タイムズアロー
△トウシンイーグル
△ユーロビート

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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