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　今年から再び中山で行われる京成杯オータムH。今回はサマーマイルシリーズ制覇のかかるレッドアリオン・スマートオリオンらに加え、アルビアーノ・グランシルクら3歳馬も参戦。ハンデ戦ということもあって難解な一戦となりそうだ。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■9/13(日)　京成杯オータムH(3歳上・GIII・中山芝1600m)

　レッドアリオン(牡5、栗東・橋口弘次郎厩舎)は前走の関屋記念を逃げ切り勝ち。スタートは一息だったが積極的に動き、直線では後続に並ばれてから再び突き放す強さを見せた。今回はかなりハンデを背負わされることになりそうだが、力はここでも上位。重賞連勝・サマーマイルシリーズ制覇が期待される。

　スマートオリオン(牡5、美浦・鹿戸雄一厩舎)は中京記念を勝って臨んだ関屋記念で、一旦はレッドアリオンに並びかけたものの、最後は失速して11着に終わった。距離というよりはコースとの相性が悪かったと言えそうで、実績のある中山に替わっての巻き返しに期待したい。

　アルビアーノ(牝3、美浦・木村哲也厩舎)は春のNHKマイルCで2着。初ダートの関東オークスでは大きく離された4着に終わったが、今回は得意の中山芝に戻る。この条件なら休み明け・古馬相手でも通用する力はある。

　その他、同条件のニュージーランドTで強烈な末脚を見せたグランシルク(牡3、美浦・戸田博文厩舎)、堅実に走っているダローネガ(牡6、栗東・佐々木晶三厩舎)、中京記念2着・関屋記念4着のアルマディヴァン(牝5、美浦・高橋文雅厩舎)、関屋記念3着のヤングマンパワー(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)、実績上位のエキストラエンド(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)なども上位争いの候補。発走は15時45分。

【データ分析】
人気(中山競馬場で行われた過去9回)…1番人気は[0-0-1-8]勝率0.0%、複勝率11.1%と全く信頼できない。ただ単勝オッズ3.0倍以内に推された馬は2頭しかおらず押し出された1番人気が多くを占めている。2〜4番人気が[8-3-5-11]複勝率59.3%、複勝回収率131%と1番人気以外の人気馬はかなり優秀。5〜9番人気が[0-4-2-39]複勝率13.3%、複勝回収率49%と標準以下。10番人気以下が[1-2-1-49]複勝率7.5%、複勝回収率66%とすこし平均を下回るレベルで、1番人気以外の人気馬の人気馬の強さが目立つ。

馬番(中山競馬場で行われた過去9回)…馬番が1〜8番と内枠で発走した馬が[8-7-4-53]複勝率26.4%、複勝回収率96%と好調で、9番以降の馬[1-2-5-54]複勝率12.9%、複勝回収率41%が不調。9番以降の馬でも前述の2〜4番人気は[1-0-3-2]複勝率66.7%と安定しているので、外枠の人気馬のマイナス材料として使えるデータではなく、内枠で人気薄のプラス材料・外枠で人気薄のマイナス材料であることに注意が必要。

馬体重(中山競馬場で行われた過去9回)…馬体重が459kg以下と比較的小柄な馬が[4-4-3-17]複勝率39.3%、複勝回収率126%と複勝率・複勝回収率共に優秀な数値。人気馬が優秀なレースなので単勝オッズが20倍未満の馬にさらに絞ると[4-4-3-6]複勝率64.7%、単勝回収率211%、複勝回収率208%。人気のある小柄な馬を狙いたい。

◆アルビアーノ
・一週前調教診断/井内利彰
　デビューから3連勝でフラワーCを制覇。NHKマイルC2着の後は関東オークスを使われて、初めて連対を外したが、ダートの長距離戦ということで度外視してよいだろう。ちなみに3連勝はすべて追い切り本数が標準あったが、NHKマイルCは中6週で3本の追い切りだった。
　今回は休み明けになるが、9月6日までで3本。NHKマイルC時よりも多くなりそうだが、レース間隔は全く違う。これまでレースの1週前追い切りでは遅れたことがなかったが、今回は南Wで追い切って遅れてしまった。とはいっても僅かなので、同入と同じという判断もできるだろうが、相手が3歳未勝利ではいかがなものか。あとは最終追い切りの動き次第だろう。

・血統診断/望田潤
　父Harlan's HolidayはStorm Catの孫でドンH(米GI・ダ9F)などの勝ち馬で、関東オークスのエスメラルディーナの父。牝系は