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今年もこの路線の主役ダノンレジェンド/黒船賞

  • 2016年03月14日(月) 18時00分


◆58kgも連覇達成へ

 岩手のラブバレットが満を持しての遠征だ。昨年末の兵庫ゴールドトロフィーはハンデ53kgということもあってものすごく期待していたのだが、なんと残念なことに出走取消。どこかでJpnIIIくらいなら勝つチャンスはあると思うのだが、しかし今回は別定56kgを背負う上に、中央勢がいかにも強い。昨年のJBCスプリントを勝ったコーリンベリーは57kgを背負うこともあって回避したが、昨年のこの路線の主役だったダノンレジェンドに、一昨年のJBCスプリントの覇者で明けて9歳ながらなお元気なドリームバレンチノ。ラブバレットにとってはハンデ戦の兵庫ゴールドトロフィーならドリームバレンチノとは6.5kgもハンデ差があったのが、今回は3kg差。どうにも厳しい相手関係となって、今回は△まで。

 ということで本命はこのレース連覇のかかるダノンレジェンド。昨年負けたのは、出負けして流れに乗れなかった北海道スプリントC(3着)と、コーリンベリーを3/4馬身とらえきれなかったJBCスプリントだけ。今回初めての58kgだが、今年もこの路線の主役となることは間違いない。

 8歳だがタールタンも怖い存在。ダート1400mのオープンを2勝していて、前走根岸Sでは、その後にフェブラリーSを制するモーニンを半馬身差まで追い詰めた。重賞勝ちがないため56kgでの出走となるのも有利だ。

 2歳時に活躍したニシケンモノノフだが、3歳時はなかなか結果がともなわず、しかし4歳になった昨年ようやく古馬のオープンで勝ち負けできる力をつけてきた。ダート1400mはもっとも力を発揮できる舞台でもある。

 一昨年のJBCスプリントを勝って以降、勝ち星がないドリームバレンチノだが、ダート短距離路線ではJpnIを勝ってしまうと、その後は斤量を背負わされることになってしまうのがなんとも悩ましい。とはいえ58kg以上を背負っても2着が3回という成績だけに軽視はできない。

 昨年のこのレースでは果敢にハナに行って9着に沈んだサクラシャイニーだが、その後に負けたのは夏負けがあった習志野きらっとスプリントだけ。明けて10歳とはいえ衰えはなく、展開やペース次第では馬券圏内も。

◎ダノンレジェンド
◯タールタン
▲ニシケンモノノフ
△ドリームバレンチノ
△ラブバレット
△サクラシャイニー

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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