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少頭数ながら豪華メンバーが集結/日経賞

  • 2016年03月22日(火) 18時00分


 昨年の有馬記念の1・2・4着馬が揃って出走し、さらにAJCCを制したディサイファや今年の飛躍が期待されるアルバートも参戦。登録10頭と少頭数ながら豪華メンバーとなった今年の日経賞、出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■3/26(土) 日経賞(4歳上・GII・中山芝2500m)

 ゴールドアクター(牡5、美浦・中川公成厩舎)は一昨年の菊花賞3着から間隔をとり、夏の函館で戦線復帰。そこから4連勝で有馬記念を制し、一気に頂点まで上り詰めた。先行して確実に脚を使う馬で、ここもまず大崩れはなさそうだ。

 サウンズオブアース(牡5、栗東・藤岡健一厩舎)は勝ち切れないところはあるが、実力はトップクラス。ジャパンCではスタート後に大きな不利を受け伸び切れなかったが、有馬記念では先に抜け出したゴールドアクターをクビ差まで追い詰めた。本格化してきていて、ここは逆転まで十分ある。

 マリアライト(牝5、美浦・久保田貴士厩舎)は昨秋のエリザベス女王杯を制しGI馬に。続く有馬記念でも4着と好走し、その実力の高さを証明した。自分で動いていけるので少頭数のレースも合っており、ここも上位争いに食い込んできそうだ。

 その他、AJCCで重賞4勝目を挙げたディサイファ(牡7、美浦・小島太厩舎)、昨年のステイヤーズSを圧勝したアルバート(牡5、美浦・堀宣行厩舎)辺りも好走圏内。発走は15時45分。

【データ分析】
人気(中山競馬場で行われた過去9回)…1人気は[4-0-2-3]勝率44.4%、複勝率66.7%と安定している。1〜5番人気が[7-5-5-28]複勝率37.8%と上位人気が強い。6〜10番人気は[1-4-4-36]で勝ちきるまでは難しいものの、複勝率は20.0%となかなかの数字で複穴として期待できる。一方で11番人気以下となると[1-0-0-33]とほぼ壊滅。唯一馬券に絡んだのは2012年に江田照男騎手とのコンビで逃げ切り勝ちを決めたネコパンチのみである。

脚質(過去10回)…当レースで上り3F1〜3位の馬が[8-8-6-8]複勝率73.3%、複勝回収率193%で連対馬は18頭中16頭がこのグループ。特に上り最速を使った馬は[5-3-2-1]で複勝率90.9%とほぼ馬券にはなる。一方上り3Fが4位以下だった馬は[1-1-3-89]勝率1.1%と壊滅状態。上り4位以下であると上位人気(1〜5番人気)に推されていても[0-1-1-22]と苦戦しており、速い上がりが使えない馬は割り引いて考えたい。

前走クラス(過去10回)…前走G1組が[4-3-0-10]と好成績だが、この4勝は全て1番人気に推される実力馬だった。前走G2組は[3-5-6-39]で複勝率は26.4%。特にAJCCからの組が[2-1-2-11]で複勝率31.3%、京都記念からの組が[0-4-1-7]連対率33.3%と成績が良い。

◆サウンズオブアース
・陣営コメント/藤岡調教師
「前走(有馬記念2着)は4コーナーで動けなかった分最後届かなかったが、力をつけてきていることは改めて示した一戦でした。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここから始動と決めて帰厩。順調に乗り込めています。ここにきて弱いところがなくなって充実期に入ってきた印象ですし、休み明けでもしっかり結果を出して本番に向かいたいですね」

・血統診断/望田潤
 ブルーグラスS(米GI・AW9F)のDominicanの半弟で、Chris Evertにさかのぼる名牝系。母系には

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