スマートフォン版へ

地方のブルーチッパーにチャンスあり/マリーンC

  • 2016年04月12日(火) 18時00分


◆メンバーに恵まれたここで一矢報いてほしい

 中央勢は、フォーエバーモアが芝のクイーンC勝ち、ディアマイダーリンが船橋のクイーン賞勝ちという重賞実績で、ホワイトフーガやアムールブリエ、引退したがサンビスタのような近年の女王級が不在というメンバーなら、それらと対戦した経験のあるブルーチッパーで勝負になると見る。昨年のレディスプレリュードは6着、JBCレディスクラシックは8着と、ともに結果を残せなかったものの、女王級のメンバーを相手に逃げた経験は力になっているはず。ハナを主張しそうな馬がほかにいないというメンバーでもあり、マイペースの逃げに持ち込めればチャンスはある。2歳馬のエーデルワイス賞は別として、牝馬のダートグレードでは2012年の関東オークスをアスカリーブルが勝って以来、地方馬は勝利から遠ざかっているだけに、メンバーに恵まれたここで一矢報いてほしいところ。

 中央馬で最有力はフォーエバーモア。初ダートとなった準オープンの山科Sを制して、オープンのすばるSでも後方2番手追走から直線追い込んで3着と見せ場十分。勝ったのが、その後黒船賞2着のニシケンモノノフということでも評価できる3着だった。あとは久しぶりにコーナーを4つまわるコースでどうか。

 エンプレス杯には補欠1番で繰り上がれなかったブチコだったが、アムールブリエの強さを見せられれば、むしろ出られなくて幸運だったかもしれない。それで出走した準オープンの上総Sは強い勝ち方を見せた。牡馬相手にダートの準オープンを勝っているという実力なら、女王級のメンバーがいないここなら勝負になる。

 クイーン賞を制したディアマイダーリンは、クビ差でしりぞけた1番人気のトロワボヌールよりハンデが3.5kgも軽かった。エンプレス杯で2着だったヴィータアレグリアは、スローな流れをアムールブリエの直後を追走して流れ込んだ感じ。ともに条件や展開に恵まれての結果だっただけに、今回は狙いを下げた。

◎ブルーチッパー
◯フォーエバーモア
▲ブチコ
△ディアマイダーリン
△ヴィータアレグリア

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング