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他の古馬中長距離GIと比べて際立つ傾向は?/宝塚記念

  • 2019年06月18日(火) 12時00分

上がり最速は連対確定コース!?


 宝塚記念を展望する原稿で、2週間前からずっと書いてきたのが「宝塚記念は上がり最速を取った馬が過去10年すべて連対している」という話。上がり最速の馬が成績優秀になりやすいのは当然だが、中には「無駄最速」とでもいうべきものも発生する。位置取り由来の上がり最速が多いと思うが、最後方にいたため余力はあり、速い上がりは使ったものの馬券圏内には届かず、ということはよくある。

 2009-2019年の古牡馬が出られる芝2000m以上のGI(昇格間もない大阪杯は除く)で見ると、上がり最速馬の成績は

回収率向上大作戦

※同タイムがあるので各レース合計10とはならない。また天皇賞(春)のみ11回が対象。

となっていて宝塚記念だけ際立っている。なぜそうなるかという考察を始めると長くなるので省くが、一番しっかりした上がりを使った馬が確実に連対しているということだけは間違いない。ちなみに、宝塚記念で上がり最速を出しつつ連対できなかったのは04年のツルマルボーイ(6着)が最後だが、同馬は02、03年は上がり最速で2着している。この04年は、過去20年において上がり最速で連対を逃した唯一の例だ。

 ということは今年上がり最速をマークする馬を当てればよいということになるが、位置取りを武器に上がり最速を狙うというのは意外に危険。そのイメージだとエタリオウだろうが、そもそも同馬はキャリア11戦で3回しか上がり最速を取っていない。

 基本的に位置を取るタイプは当然不利なので、キセキやアルアインはこの切り口から推せる馬にはならないし、攻めが積極的になったぶんスワーヴリチャードもアルゼンチン共和国杯を最後に上がり最速は取っていない。

 となると、レイデオロとリスグラシューのキャロット勢がリアルな候補となる。ペースが流れたら前者、よーいどんの競馬なら後者か。私の◎もこの2頭のどちらかを予定している。

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登録済

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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