切り口は単純、枠順にあり
関屋記念過去10年の位置取り別成績を調べると、複勝率や複回収率では逃げ・先行>差し・追込となる。しかし、中団や後方から馬券に絡んだ馬が1〜3着馬の約半数を占めるため、前寄りだけの馬券は組みづらい。
そもそも、関屋記念は過去10年の均等買い時回収率が単47%・複56%で穴が出にくいという事情があるため、「単に付いていけない馬」が含まれる差し・追い込みグループは不利な立場にある。「単勝15倍未満(勝ち馬はすべてここに含まれる)」だけを対象にすると、位置取り別成績には極端な差が無くなってしまう。
では、他になにか分かりやすい切り口は無いか。実は枠順という単純なところにあった。まず、過去10年の関屋記念・枠番別成績がこちら。
これだけでも明らかに外枠有利だ。ちなみに1〜4枠から馬券に絡んだ9頭はいずれも単勝7番人気以内かつ15倍未満で、ここから大きな穴は出ていない。かといって人気サイドにフォーカスしても、単勝15倍未満馬の回収率は単71%・複87%で積極的に買うレベルではない。
一方、7〜8枠はグループ全体の回収率が単114%・複94%。単勝7番人気以内だと単259%・複119%、単勝15倍未満だと単285%・複131%。「外枠で上位人気」だと脚質・位置取りと関係なく良いパフォーマンスが発揮されている。
こういう原稿を書くと7〜8枠に人気薄ばかりが入ってしまったりするのだが、さすがに7番人気以内レベルの馬が1頭も入らないということはないだろう。まずはそれを軸にして、○▲あたりもなるべく外から。内枠人気馬と5枠より外の人気薄馬は、多くなりすぎない程度に△で押さえていくくらいがちょうどよいバランスかと思う。