スマートフォン版へ

【エプソムC】やっぱり4歳馬重視!?

  • 2020年06月09日(火) 12時00分

4歳馬の降級が無くなった影響はあるのか?


 エプソムCといえば、毎年「4歳馬が強い」という話を書いていた。

 昨年の本欄で09〜18年のデータを紹介したので繰り返すのは止めておくが、この10年間で4歳馬の成績は[7-5-2-18] 、勝率21.9%・複勝率43.8%、回収率は単87%・複91%だった。

 ところが昨年から、4歳馬の降級が無くなった。昨年の本欄では出走予定の4歳馬がともに収得賞金3200万円以下、つまり前年までなら準オープンに降級している馬のため、前年までのような4歳馬優位にはならないかもしれない、もしその仮定が正しいとしたら5歳馬が有利になるのでは、というようなことを書いた。

 余計なことを書くとだいたい裏目になるもので、昨年のエプソムCはレイエンダ・サラキアの4歳馬ワンツー(しかも4歳馬は2頭しか出走していなかった)。降級廃止を考慮しなければ簡単に当たっていたということになる。

 とはいえ2018年までだったら準オープンになっていた馬に同様の期待をかけ続けていいものなのか。そこで改めて2019年の夏競馬・古馬平地オープン(39レース)における年齢別成績を振り返ってみると以下のようになる。

回収率向上大作戦


 4歳馬については「2018年まででもオープンだった馬」と「2018年までなら準オープンだった馬」が混じっているわけだが、それでも勝率・複勝率で5歳馬を上回っており、制度変更の影響を気にしすぎる必要はなかったようだ。もちろん4歳馬ならなんでもいいというわけではないが、今年のエプソムCは4歳馬重視に戻って予想してみようと思う。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング