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【チャンピオンズC予想】クリソベリル一強は明白だが若干の不安要素もある

  • 2020年12月04日(金) 18時00分

立ち回り次第ではどの馬にも馬券内の可能性!


 実力的にはどう見てもクリソベリル1強のチャンピオンズCだが、直前になってマイナス要素も出てきた。上位クラスでは内外の成績差があるコースでの8枠。内から何頭も突っ張ってこられた場合はいつもと違う形の競馬になってしまう。直前の調教も強くアピールするものではなかったし、木曜調教後の馬体重はだいぶ増えている。

 ただ、多少のマイナス要素があったところでこの馬の力が抜けていることは間違いない。あとは当日の気配を見て、アタマ決め打ちにするか2着の形も押さえるかというところだろう。

 カフェファラオはシリウスSで対古馬戦に一定のメドをつけてきた。ただ同じ古馬でも今回はだいぶレベルが違う。この馬が存在感を発揮したヒヤシンスS→ユニコーンSの2着以下馬がその後古馬相手に苦戦していることもあり、力関係は慎重に見極めたい。鞍上の影響もあって、馬券的には過剰人気になってもおかしくない。

 チュウワウィザードは地方のダートで器用さを発揮するような競馬で結果を出してきただけに、中央で力勝負になったときの不安はある。それでも実績的には明らかに上位だし、久々に騎乗する戸崎騎手も合うと思う。

 ゴールドドリームは内枠を引いたこともあり、ちょっと期待したくなってしまうところがある。ただ、ここへきてパフォーマンスが下がっていることは事実だし、年齢を考えると1着付けまではしづらい。和田騎手がうまく立ち回っての2、3着はありうると思う。

 クリンチャーはついに前走で勝ち切った。これを機にひとつ上のステージにいきたいところ。良い脚を使っても届き切らない馬なので、前寄りか終始内の競馬をして、足りないパーツを補いたい。

 サンライズノヴァは距離が微妙だしコーナー4つの競馬が向くかどうかも疑問。ただ末脚に全てを賭けるというキャラクターのはっきりした馬だし、クリソベリルですら末が鈍るような前崩れになった場合に台頭してくる可能性はある。

 インティは連勝時のような逃げが打てなくなっているが、気持ちひとつで変わる余地はある。武豊騎手に戻り、昨年3着に残しているレースということでここ2走の大敗があってもまだ見限れない面はある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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