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【関屋記念予想】関屋記念は、迷ったら外枠

  • 2021年08月10日(火) 12時00分

季節と関係なくほぼ一定の傾向


 あまり言われることはないように思うが、関屋記念は外枠に入った馬が圧倒的に強い。過去10年の枠番別成績をとると、以下のようになる。

回収率向上大作戦


 勝ち馬のうち8頭、2着馬のうち5頭が枠番でいう7、8枠から出ている。過去10年のうち12頭立てが2回あった以外は15頭以上で行われているので、馬番で見ても2ケタの馬番が全く不利になっていないことが分かる。

 ちなみに新コースになって以降の過去20年で見ても14頭の勝ち馬が7枠か8枠。2着馬は7頭だが6枠から6頭出ているので、全体としては外枠有利の色彩が強い。

 新潟芝1600m外回りは関屋記念に限らず外枠のほうが強い傾向にあり、過去10年の関屋記念は特にそれが強く出た印象だ。10回だけの話なので7枠8枠だけにこだわる必要はないが、例えば2011年以降の同コース・14頭立て以上時で見ると、1〜3枠が勝率5.2%・複勝率15.2%で回収率が単59%・複60%なのに対し、6〜8枠は勝率6.9%・複勝率20.0%で回収率が単84%・複80%。単に勝率・複勝率が高いだけでなく、やや人気薄の馬も好走している。

 この傾向は季節と関係なくほぼ一定なので、コース形態にその由来があるのだろう。この傾向だけにこだわる必要はないが、「迷ったら外枠」くらいの気持ちでいてもいいのではないかと思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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