スマートフォン版へ

【関屋記念予想】圧倒的な人気馬に潜む不気味なデータ

  • 2021年08月13日(金) 18時00分

NHKマイルC2着馬のジンクスを吹き飛ばせるか


 今年の関屋記念で圧倒的な人気を集めそうなのがソングライン。NHKマイルCが勝ちに等しい2着だったことを考えると当然ではある。

 同じ左回り1600mだし、馬場状態を別にすればやはり軽視はできない。ひとつだけ不気味なデータ、というか小ネタを書いておくと、NHKマイル2着馬の次走は通算で[0-2-3-20]。ただソングラインの場合は「ほぼ1着馬」としてこれを乗り越えてほしいところだ。

 シャドウディーヴァも上位人気になりそう。重賞好走歴と雨の影響が残った場合の有利さを考えると確かにチャンスがありそうだ。距離短縮で臨むのもパターンとしては悪くない。ただあくまで新潟は初めてという点は意識したい。早めに雨が上がってしまって馬場が回復した場合にも多少扱いを下げたい。

 アンドラステは昨年の3着馬で前走が重賞勝ち。そこから斤量+1キロなら不安は無い。重での1勝クラス勝ちや不良でのエプソムC4着があるので雨が続いても対応は可能。むしろ速すぎる決着のほうがリスクはある。

 カラテは有力どころの中ではいちばん外の枠を引いた。毎年枠番7か8が絡んでいるこのレースでは心強い材料。安田記念は相手が相手だからノーカウントとして、GIIIレベルに戻ればチャンスは十分。課題は時計への対応力だが、そういう馬場にならない可能性のほうが高い。

 ロータスランドは前走で重賞の壁に当たったが、0.4秒差の5着なら悪くはない内容。アンドラステがいるぶん1着想定の馬券は組みづらいが、馬券圏内に来る可能性は十分にある。

 クリスティは逃げたら面白い存在。外からマイスタイルが来る可能性はあるが、突っ張っていきたい。早々に単騎逃げの形になれば残り目も十分。完全な道悪ではなく、一方で乾いてもいないという馬場コンディションが理想。

 グランデマーレは今回唯一の前走準オープン組。関屋記念の前走準オープン組は過去10年[2-1-1-5]でまずまず通用している。連勝の勢いもあるし、無視はできない。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング