前走サマースプリント組にもはっきりした傾向が
セントウルSは過去10年、前走リステッド以下のレースに出走していた馬が[0-0-1-30]。アンシェルブルーが前走朱鷺Sから3着した以外は全滅となっている。さすが別定GIIというか、クラスの壁があるようだ。
そうなると検討すべき対象馬は、前走でサマースプリントシリーズ対象レースを使ってきた馬か、春の高松宮記念なり安田記念なりから休み明けで臨む前走GI組ということになる。このうちサマースプリントシリーズ組についてはかなりはっきりした傾向が出ている。
他のサマースプリントシリーズ対象レースから来たのべ84頭のうち、前走で3着以内だった馬は[5-5-1-10]で複勝率52.4%。回収率は単180%・複107%。4着以下だった馬は[1-1-5-56]で複勝率11.1%。回収率は単4%・複36%。後者で馬券に絡んだ7頭のうち2頭は前走4着馬で、前走5着以下だと複回収率は26%にまで下がる。結局のところ、好走してきた馬しかセントウルSでは狙えないということである。
昨年は前走サマースプリントシリーズ対象レース3着以内馬が不在だったのだが、それ以前の9回は最低1頭は該当馬がいて、その該当馬が連対してきた(11年は他に3着馬がおり、12年は該当馬でワンツー)。15、16、18年は該当馬が1頭だけで、その馬がそれぞれ2着している。
今年は函館スプリントS2着のカレンモエと、CBC賞2着のピクシーナイトが該当。ここからの2択を間違う可能性はあるが、軸候補が2頭に絞られているというのは分かりやすい話ではある。