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【マイルCS予想】マイル女王は「牝馬の引退戦」の好成績に続けるか

  • 2021年11月19日(金) 18時00分

大舞台に強い鞍上魅力の3歳馬にもチャンスがある


 引退戦になることがアナウンスされているグランアレグリア。最近「牝馬の引退戦」は良い結果に終わることが多いのだが、それに続けるだろうか。

 天皇賞秋は3着という微妙な結果。あの位置から上がり勝負ならもう少し粘ってほしかったという気もするが、1600mでこの相手なら力で押し切れるようにも思える。昨年の再現を期待したい。

 シュネルマイスターは毎日王冠を勝っての参戦。2キロ加増を克服して対古馬戦に完全にメドをつけた。東京から阪神に替わることがリスクだが、そこさえ乗り越えれば今回も上位争いができるはずだ。

 インディチャンプは年齢的なものもあって一時期ほどのパフォーマンスを出せていないが、それでもGI実績のない馬よりは怖い存在だ。昨年の2着馬であり、阪神コースの適性も証明済み。軸にはしづらいが、完全に消すのも難しい。

 サリオスは不本意なレースが続いている。このまま低迷してしまう可能性もあるが、復活があるとしたら今回のような休み明け、リセットされて出てくるレースなのではとも思う。昨年は差す競馬になったが、皐月賞までしていたような競馬のほうがよいかもしれない。そのあたりは陣営も検討してくることだろう。

 グレナディアガーズの京成杯AHはハンデを考えると悪くない内容だろう。朝日杯FSを勝った舞台だし、3歳はシュネルマイスターだけでなくこちらにもチャンスはあるはず。大舞台に強い池添騎手というのも魅力だ。

 3歳はダノンザキッドもいる。富士Sは外枠だったこともあり、道中ふわふわした感じの競馬になってしまった印象。コーナーで外を回ったぶんも響いた。パドックでのテンションが上がってしまうタイプだが、前走より落ち着いて歩けているようなら怖い存在になってくる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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