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マイルCSは前走の着順や出走数も重要なポイント

  • 2021年11月20日(土) 19時00分
 前回11月14日のWIN5は6761万50円の高額配当決着。単勝2番人気以内の支持を集めた10頭がすべて3着以下に敗れたうえ、4レース目のオーロC(東京11R)を単勝オッズ26.3倍(11番人気)のハーフバックが、5レース目のエリザベス女王杯(阪神11R)を単勝オッズ64.9倍(10番人気)のアカイイトが制しました。

 ここ10回のWIN5を振り返ってみると、百万円未満の配当が3回あった一方で、一千万円超の配当が4回も出ています。これまでに発売された全581回のうち、的中なしか一千万円以上の配当で決着したのは148回。割合にすると約25%ですから、ここ10回はやや波乱が目立っていると言えるでしょう。

 ちなみに、百万円未満の配当で決着したのは全581回のうち200回。だいたい3回に1回くらいが“相場”なのですが、これを多いと感じるか少ないと感じるかは、普段の購入金額や狙っている払戻金額のスケールによってだいぶ異なるかもしれません。WIN5を継続的に楽しんでいこうと考えている方は、こういった傾向を頭に入れたうえで、長期的な戦略をイメージしてみてください。

 明日11月21日のWIN5は総出走頭数が70頭、総組み合わせ数が50万6880通り(土曜12時現在)。少頭数となった1〜2レース目をどんな形で突破するかが明暗を分けることになりそうです。

【2021年11月21日発売分の1点予想】

東京10R 5.トゥルーヴィル
阪神10R 5.プログノーシス
福島11R 5.ダノンスプレンダー
東京11R 9.イメル
阪神11R 12.グランアレグリア

【1レース目 南武特別(東京10R)】

 直近のパフォーマンスを素直に評価したい一戦。「前走の着順が6着以下・競走中止だった馬」は2017年以降[0-0-2-13]と苦戦していました。パープルレディー・レイオブウォーター・エクセレントタイムらは扱いに注意すべきだと思います。

 サトノフォーチュン・ワンデイモアあたりも侮れませんが、狙ってみたいのはトゥルーヴィル。コース替わりがプラスに働きそうです。

【2レース目 武田尾特別(阪神10R)】

 ほぼ同じ条件で施行された2020年の武田尾特別は、5頭出走していた「父にサンデーサイレンス系種牡馬を持つ馬」のうち3頭が1〜3着を占める結果に。また、3着以内となった3頭は着順と上がり3ハロンタイム順位がそれぞれ一致していましたから、今年も末脚を活かしたいタイプに注目すべきでしょう。

 チャンスがありそうなのはタニノヨセミテ・プログノーシス・オールザワールド・セントウル・フラーズダルム・ナリタブレードあたり。プログノーシスには毎日杯3着の実績もありますし、無理に逆らうべきではありません。

【3レース目 福島民友C(福島11R)】

 前走好走馬が優勢。「前走の着順が6着以下だった馬」は2018年以降[0-2-0-25]と安定感を欠いていました。アイオライトらは割り引きが必要です。

 狙ってみたいのはケイアイパープル・ダノンスプレンダー・ホウオウトゥルース・ロジペルレスト・サンダーブリッツあたり。重賞で善戦してきたダノンスプレンダーは特に高く評価して良いと思います。

【4レース目 霜月S(東京11R)】

 東京のレースを主戦場としてきた馬は過信禁物。「“同年、かつ阪神・中京、かつ3勝クラス以上のレース”において3着以内となった経験がない馬」は2017年以降[0-1-2-40]ですから、ヘリオスらは強調できません。

 面白そうなのはレディバグ・イメル・メイショウベンガル・サンライズラポール・スマートダンディーあたり。イメルは展開に恵まれる可能性も高いのではないでしょうか。

【5レース目 マイルCS(阪神11R)】

 安田記念以降に施行された多頭数のGI・GIIで好走してきた馬と、大阪杯以降に施行された中距離のGI・GIIで好走してきた馬が中心。「“同年6月以降、かつJRA、かつ出走頭数が13頭以上、かつGI・GIIのレース”において3着以内となった経験がない、かつ“同年4月以降、かつJRA、かつGI・GII、かつ1800m超のレース”において5着以内となった経験がない馬」は2015年以降[0-0-0-68]でした。グレナディアガーズらはやや評価を下げるべきだと思います。

 なお「前走の着順が6着以下だった馬」は2015年以降[0-0-0-39]、「出走数が21戦以上の馬」は2015年以降[0-0-0-40]。大敗直後のサリオスや、キャリアが豊富過ぎるインディチャンプも扱いに注意したいところです。

 これらの傾向から強調できるのはホウオウアマゾン・シュネルマイスター・グランアレグリアの3頭。昨年の優勝馬でもあるグランアレグリアは素直に押さえておくべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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