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【シルクロードS予想】ハンデ重賞の「0.5キロ」

  • 2022年01月25日(火) 12時00分

単勝オッズも加味して買えるのか判断してみる


 シルクロードSのハンデが発表され、57.5キロと「0.5」の端数があるハンデの馬が3頭ということになった。

 0.5のつくハンデは本来課したいハンデより0.5キロ軽いというニュアンスのものが多くその意味ではお得感があるのだが、買えるパターンと買えないパターンがある。これは重めのハンデ全般に言えることでもあるが、近走内容がそれなりで勢いを維持している馬なら買い、昔の実績が持ちハンデに影響している一方で近走が冴えない馬は消し、である。

 この「最近どうか」ということをデータに落とし込むのは難しい。前走人気や前走着順・着差で整理すると、前走のクラス・グレードを調整しなければならないからである。

 そこで「その当時の雰囲気」を示す指標として、筆者はよく単勝オッズ別成績を使う。「みんなの意見は案外正しい」ではないが、ファンの支持というのは長期的には妥当な線を突いているからだ。人気には、実績や近走、状態などがすべて反映されてくる。

 2012年以降にJRAで行われた芝1600m以下のハンデ重賞は先日の京都金杯までで77レース。そのうち「0.5」の端数が付く馬はのべ94頭いた。

 その成績を「単勝15倍未満」と「単勝15倍以上」で分けて見ると、

回収率向上大作戦


 0.5が付く人気薄馬からは穴が生まれにくいことが分かる。今年の京都金杯は15倍未満のほうからザダルが、15倍以上のほうからダイワキャグニーがセットになる形で連対したが、今後狙うなら前者のパターンだけでいいと思う。後者のパターンは的中頻度も期待値も低い。

 ちなみに、「芝1600m以下のハンデ重賞で0.5刻みハンデ・かつ単勝15倍未満の馬がいたケース」では、2020年北九州記念以降6レース連続で該当馬が馬券に絡んでいる。うち4レースは該当1頭でその馬が3着以内した。

 今回はハンデで該当する馬が3頭。うちジャンダルムとビアンフェは確実に単勝15倍未満だろう。となるといずれかを◎、あるいは2頭を◎○というのが面白そうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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