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【オークス予想】上位が人気割れして難しいレース

  • 2022年05月20日(金) 18時00分

今年は桜花賞が小波乱だったこともあるが…


 今年は桜花賞が小波乱だったこともあり、オークスは上位が人気割れして難しいレースになりそうだ。ただ、どう入ってもある程度配当はつく。

 スターズオンアースは直線進路が無くなりかけたが、開いてからは鋭く伸びた。血統的に距離延長は問題ない。今回は枠が良くないが、それをルメール騎手がどう処理するか注目だ。

 ウォーターナビレラはチューリップ賞当時に比べて桜花賞ではデキも上向いていたし、好枠を生かした競馬だったという印象。こちらも2400mがこなせないことはないはずだが、オークスは桜花賞を差して好走してきたタイプが強いので、そこが気になる点だ。

 サークルオブライフの桜花賞は、不利な条件を能力で克服しようとしたが僅かにできなかったという印象。内が伸びる馬場で外枠から大外を回った内容は、普通の馬なら大敗必至。それが僅差の4着というのは能力の高さをうかがわせるものだったし、今回は期待してよいのではないだろうか。

 ピンハイの桜花賞5着はチューリップ賞がフロックではなかったことを示すものだが、この馬は馬体の維持が困難な課題になっている。水曜の計量時点ですでに前走から4キロ減の402キロ。輸送を考えると400を割ってくる可能性もあり、前売りでは手を出しづらい馬だ。

 ナミュールは外枠かつ大外を回ったことを考えると桜花賞で負けたこと自体は仕方ないのだが、サークルオブライフとの差を考えると当時デキがどうだったのかという気もする。中間は馬体維持を意識した内容でおそらく当日の馬体重は前走なみ。能力はあるし距離は2400mのほうが向く可能性もあるので、前走より少しでも良い状態で出て来てほしい。

 アートハウスは騎手・調教師のコメントが影響して意外に人気にならないかもしれないが、前走内容からも能力はある。力んでしまうとこの距離では厳しいが、内枠でもありうまくなだめながらレースができればチャンスはあるはずだ。

 フローラSは前残り色の強い内容で正直評価が難しい。いずれにしても各馬軸にするほどのインパクトは無い印象で、シルシなら△、馬券ではフォーメーションの3列目に置くようなイメージではないだろうか。

 穴っぽいところを狙うならむしろスタニングローズあたりが面白い。フラワーCはオークスにあまり繋がらないレースだが、この馬は父がダービー馬、祖母がオークス2着、おじがJC2着と東京芝2400mには縁がある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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