スマートフォン版へ

【東京新聞杯予想】ナミュールはマイル戦での位置取りがテーマ

  • 2023年02月03日(金) 18時00分

人気になりそうな前走GI組をどう扱うか


 東京新聞杯は前走GI組と前走準オープン組の両極端が強いレース。今年は前走GI組のほうが人気になりそうだ。

 ナミュールは1600mへの対応がすべて。個人的には中距離のほうがよいのではと思ってきたが、チューリップ賞を勝っている馬だしマイルが駄目ということはないはず。最終的に速い上がりは使える馬なので、どれだけ流れにのって悪くない位置をキープできるかがテーマになる。

 ジャスティンカフェは毎日王冠2着、マイルCSが0.4秒差6着だから、GIIIなら勝ち負けになる可能性は十分。こちらも上がり勝負の差し・追い込みタイプなので、展開頼みな面はある。3〜4コーナーで回る位置なども結果に影響するし、勝ち切るというよりは馬券圏内には届いてきそうというイメージで扱いたい。

 ピンハイも前走GI組。前走の2200mよりは1600mのほうがよいだろうし、前走は馬場状態も悪かった。1600mで変わり身を見せる可能性はあるが、今回はちょっと人気が先走っている感もあり、オッズと相談して扱いを決めたい。

 インダストリアは今回唯一の前走準オープン組。NHKマイルC5着馬だからオープンでもそれなりに走れるはず。前走大幅馬体増で勝ったあたりに本格化の雰囲気も感じられるし、個人的にはかなり期待している。

 ウインカーネリアンは既にGIII勝ちがあるし、前走はGIなのでノーカウントにしてもよい。今回の有力馬の中では貴重な先行タイプ。前有利の展開に決め打ってこの馬を軸に穴を狙うという手もある。

 プレサージュリフトはどういう戦術を取るのか。クイーンCは差しというより追い込みだったが、京都金杯は位置を取って久々の好走を果たした。馬の能力よりもルメールの判断を読まなければならないので扱いが難しい存在だ。

 エアロロノアは好走するタイミングが分かりづらい馬だが、今回のプラス要素を挙げるとしたら斤量。58キロのハンデで好走したあとの57キロで、斤量の絶対値に対する不安がない。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング