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【金鯱賞予想】人気筆頭はプログノーシスだろう

  • 2023年03月10日(金) 18時00分

前走の中日新聞杯のようなことにはならないはず


 今年の金鯱賞、人気はプログノーシスだろう。中日新聞杯では4着と敗れたが、33.2秒の上がりを使って届かないのでは、もうどうしようもない。確実に速い上がりを使ってくる馬だし、今回は12頭立てなので後ろになるとしても前走のようなことにはならないはずだ。

 この時期に移ってからギベオンの大穴を筆頭として逃げ馬の活躍が目立つ。今回逃げると期待されるのはフェーングロッテン。毎回逃げるわけではないが、リステッドで逃げ切り勝ち、GIIIで逃げて3着があるのはプラス材料となる。ただみんなが狙うようになった逃げ馬というのはうまみもないので、オッズ次第で扱いを考えたい。

 ヤマニンサルバムも逃げの可能性がある。前走はインで折り合いに苦心している間に外からどんどん捲られてしまったが、それでも3着だから能力もある。勝った前々走も含めて馬群の中に入ると挙動がおかしくなる印象。条件戦時代の逃げを見ても掛かる感じはないし、フェーングロッテンが消極的ならこちらが行ってもいいと思う。

 なんと4頭出しの金子真人HD勢、人気最上位になるのはマリアエレーナ。牡馬相手でもやれる馬だし、好位で進められるのは強み。大崩れはない馬だが特に中京とは相性が良い。

 ポタジェはGIを勝ったこともありその後相手の強いところばかりを使ってきたが、今回は相手関係がぐっと楽になる。差しの届く展開なら復活があってもおかしくない。

 ディープモンスターは着実に良くなっている印象。上がりが速くなるとプログノーシスに勝てないので、泥仕合的な差し競馬のほうが結果は出そう。ただ自分で競馬を作れる立場ではないので、あくまで展開待ちだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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