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【天皇賞(春)予想】GI実績と長距離実績の両方を持つタイトルホルダー

  • 2023年04月28日(金) 18時00分

内寄りの枠を引き、ますます有利に


 実績に勝るタイトルホルダーが内寄りの枠を引いた。ちょっかいを出してくる可能性のある馬がいずれも外に入ったことで、ますます有利に運ぶことができそうだ。

 GI実績と長距離実績ならば前者がモノを言う天皇賞(春)だが、タイトルホルダーの場合は両方を持っているうえに枠も良いので否定する理由はなくなってきた。1着か大敗かの馬なので原因不明な崩れ方をする可能性も見込む必要はあるが、逆に買う場合は1着固定でいけるので買い目は組みやすい。

 ジャスティンパレスはGI勝ちがないまま天皇賞(春)で上位人気になるという、このレースではあまりよくないパターンなのだが、1枠1番を引いたので重視せざるをえなくなった。とにかくロスなく進めて、タイトルホルダーを脅かすところまでもっていきたい。

 アスクビクターモアの前走はノーカウントでいいだろう。今回自身もそれなりに良い枠を引いたが、タイトルホルダーやジャスティンパレスにもっと内を引かれたのは痛い。それを補う積極策が必要で、とにかくスタミナ寄りの決着に持っていきたい。純粋にステイヤー色ということならこの馬が上の可能性もある。

 ボルドグフーシュは安定している一方で勝ち切ることができずにいるが、菊花賞や有馬記念の結果からも上位争いのチャンスはある。捲りを打てることが強みなので、ラップが緩むところを逃さないようにできるかだろう。うまくはまれば人気以上の好走に繋がる。

 シルヴァーソニックはサウジで高賞金重賞を勝っての参戦。競走中止に終わった昨年の雪辱を果たしたいが、力勝負になると分が悪そう。ステイヤーズS組はその後奮わないことが多いので、その傾向を乗り越えられるか。

 ディープボンドは昨年の2着馬。適性は十分だが、このところ勝負どころで動けず、バテていないのに良い着順に繋がらないというのが気になる。鞍上もそれを意識して対策を考えてくると思うので、それが機能するかどうか。

 ディープモンスターは普通だと推しづらい馬だが、1枠2番を引いたことでチャンスが出てきた。長距離戦では休み明けでもそれなりに走れており、おそらくは長いところに適性があるのかと思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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