前走条件戦組には注意が必要？

　今年のユニコーンSは出走15頭のうち前走条件戦組が7頭。前走海外や地方を含めたオープンの掲示板に載っていた馬は4頭のみで、かなりの混戦だ。

　人気はペリエールだろうか。UAEダービー4着というよりは今回と同じコースのヒヤシンスS勝ちを評価したい。ルメール騎手のテン乗りももちろんマイナスとは言えないし、このコースに強いヘニーヒューズ産駒でもある。遠征帰りで体調のみがテーマだろう。

　グレートサンドシーは今回唯一の前走オープン勝ち馬。能力自体は足りるだろうし昇竜Sも完勝だったが、今回のコースではヒヤシンスS4着と敗れている。当時は芝部分のダッシュというよりはスタート自体が遅かったので、五分以上のスタートを切れば巻き返しがあってもおかしくない。

　前走条件戦組では前走このコースで快勝してきたブライアンセンスがある程度売れそう。ただ前走条件戦組は過去10年[1-0-5-52]。唯一連対したレッドアルヴィスは2勝クラスからの参戦だった。この馬をはじめ今年は能力のありそうな前走条件戦組が何頭かいるが、馬券に組み入れすぎないように注意したい。

　ワールズコライドも前走条件戦組だが、こちらは2連勝での参戦。1200m、1400mときて今回は初距離の1600mだが、血統面から不安とは感じない。初戦は差し、2戦目は逃げと違う形で勝ってきているのもよい。

　初距離の前走条件戦組ということではヘンリーも面白い存在だ。4月の復帰から馬が変わった印象。芝スタートも経験しているし、安定した先行力もよい。ここ2走の勝ちっぷりは素直に評価したい。

　オマツリオトコは兵庫JG優勝、全日本2歳優駿2着で本来格上だが、ここ2走は2ケタ着順。ヒヤシンスSは58キロを考えても残念な内容だった。大敗が続いたあと、最内枠など、ちょっと手を出しづらい要素が多いという印象だ。

　サンライズジークはエピファネイア産駒としては珍しい、ダートもいけるタイプ。兵庫CSの内容はそこそこというところだが、東京ダート1600mで2勝をあげているだけに、複穴くらいには考えておきたい。