今週からMの法則の基本を、この秋シーズンで実際に私が当てた重賞を中心に実践編として見ていこうと思う。
まずは、3連複207倍を携帯予想の1点目で当てた
マイルCS。
このレースには、「鮮度」と「ショック」、「M3タイプ」という、Mの基本概念が詰まっていた。
その代表が、14番人気で2着に激走した
マイネルファルケ。この人気薄を選べるかが、万馬券を1点目で当てられるかどうか
のポイントとなったわけだが、実際、この馬にはMのプラス要素が嫌というほど詰まっていたのである。
まずはストレス。馬は強い相手と接戦をすればするほどストレスを溜める。これをMでは「直近のストレス」と呼んでいる。
しかし、
マイネルファルケはというと、前走は9着惨敗。ノーストレスである。
次は「生涯ストレス」。これは生涯を掛けて激戦を繰り返すことで蓄積されるストレスだ。
マイネルファルケの2走前は重賞ではなく準OP。出走全18頭中、2走前が条件戦だった馬はこの馬しかいない。加えて、今回が初GI。トップクラスの経験が少なく、生涯ストレスがない。こういう馬をMでは「鮮度が高い」と言う。つまり、出走全18頭中、1番鮮度が高いのが
マイネルファルケだったのだ。
マイネルファルケは生涯ストレス、直近ストレスともに、ほぼノーストレスなので、ストレス面ではMにおいて出走馬中最も有利な馬になる。
もちろん、ストレスがない馬なら何でも来るかというと、そうではない。そうならば、未勝利戦から出走すればみんなGIを勝てるはずだし、GIにも2走前が条件戦だった馬など、よく出てくる。そういう馬をみんな買っているようでは、お金がいくらあっても足りない。彼には他にもMの美味しいポイントがあったのだ。それを次週は見ていこう。
お知らせ
Mの法則の凄さをさらに体感するなら、毎週金曜日20時更新のコラム「
馬券の天才かく語りき」を是非お読みください。現在、種牡馬ごとの分析、ならびに直近のレースでの検証など、週末の予想からすぐに使えるテーマを連載中です。
※「馬券の天才かく語りき」は
netkeibaプレミアサービスのコラムです。
|
今井雅宏が新刊を発売! 今井雅宏の新刊『競馬王新書 ポケット版大穴血統辞典』が2009年9月19日(土)に発売されました。
天才・今井雅宏が穴党のためだけに構築した血統辞典『ウマゲノム版種牡馬辞典』の最新刊でもあり、持ち運び可能なポケット版となっています。競馬場でパラパラと見ながら馬券の参考にできるのが最大の特徴。
80頭分の父・母父の心身構造を、タイプ(M3タイプ)、走りやすいパターン(オプション)、好不調の波(リズム)、激走・凡走能力(指数)などでワンポイント解析します。
もちろん、netkeibaプレミアコラム「馬券の天才かく語りき」も完全収録しています!
|