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Mの基本概念 「ストレス」

  • 2009年12月16日(水) 18時00分
 今週からMの法則の基本を、この秋シーズンで実際に私が当てた重賞を中心に実践編として見ていこうと思う。

 まずは、3連複207倍を携帯予想の1点目で当てたマイルCS

 このレースには、「鮮度」と「ショック」、「M3タイプ」という、Mの基本概念が詰まっていた。

 その代表が、14番人気で2着に激走したマイネルファルケ。この人気薄を選べるかが、万馬券を1点目で当てられるかどうか
のポイントとなったわけだが、実際、この馬にはMのプラス要素が嫌というほど詰まっていたのである。

 まずはストレス。馬は強い相手と接戦をすればするほどストレスを溜める。これをMでは「直近のストレス」と呼んでいる。

 しかし、マイネルファルケはというと、前走は9着惨敗。ノーストレスである。

 次は「生涯ストレス」。これは生涯を掛けて激戦を繰り返すことで蓄積されるストレスだ。

 マイネルファルケの2走前は重賞ではなく準OP。出走全18頭中、2走前が条件戦だった馬はこの馬しかいない。加えて、今回が初GI。トップクラスの経験が少なく、生涯ストレスがない。こういう馬をMでは「鮮度が高い」と言う。つまり、出走全18頭中、1番鮮度が高いのがマイネルファルケだったのだ。

 マイネルファルケは生涯ストレス、直近ストレスともに、ほぼノーストレスなので、ストレス面ではMにおいて出走馬中最も有利な馬になる。

 もちろん、ストレスがない馬なら何でも来るかというと、そうではない。そうならば、未勝利戦から出走すればみんなGIを勝てるはずだし、GIにも2走前が条件戦だった馬など、よく出てくる。そういう馬をみんな買っているようでは、お金がいくらあっても足りない。彼には他にもMの美味しいポイントがあったのだ。それを次週は見ていこう。

お知らせ
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ストレス、ショック療法など、競走馬の心身構造を馬券にする「Mの法則」を発見し、従来の競馬常識を完全に覆した。現在は、競馬雑誌等で活躍中のほか、馬券研究会「Mの会」を主催し、毎週予想情報の提供を行なっている。主な著書に「短縮ショッカー」、「ウマゲノム版種牡馬辞典」、「ポケット版 大穴血統辞典」などがある。

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