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Mの基本概念 「鮮度」

  • 2010年01月06日(水) 18時00分
 最後の締めは外国馬サプレザをどうするかだ。日本初戦で鮮度が高い。ただ、日本初戦なのは、外国馬なら当たり前の話だ。実際、JCでは何頭も日本初戦の外国馬が出ていたのに、馬券圏内には一頭も入れなかった。

 サプレザの場合は、生涯でもまだGIを二度しか走っていない。さらには中6週でリフレッシュもしている。鮮度自体が高いのだ。したがって、マイルCSでは単勝8.7倍のサプレザを評価し、JCでは単勝4.9倍のコンデュイットの評価を押さえに回した。コンデュイットは凱旋門賞、ブリーダーズカップターフという超一流GIを連戦して好走。加えて今回は中2週。GIはこれで7度目。鮮度がサプレザより低すぎるのだ。実際、レースの中身も全く違った。サプレザは当日の雨で伸びない外をただ1頭だけ伸びて3着。外伸び馬場なら楽に突き抜けて勝っていたであろう内容だった。逆にコンデュイットは特に問題なくレースを消化して4着。最高に上手く乗っても3着までという内容に終わった。

 このMによる外国馬判断によって、私の携帯前日予想では、JCは3点目で馬連を当て、JCDも1点目で当てた。そしてマイルCSの3連複207倍も、同じ外国馬判断により1点目で当てたのである。このように、外国馬にさえ容赦なく猛威を振るうのが、Mの法則の恐ろしさであり、厳しさなのだ。

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ストレス、ショック療法など、競走馬の心身構造を馬券にする「Mの法則」を発見し、従来の競馬常識を完全に覆した。現在は、競馬雑誌等で活躍中のほか、馬券研究会「Mの会」を主催し、毎週予想情報の提供を行なっている。主な著書に「短縮ショッカー」、「ウマゲノム版種牡馬辞典」、「ポケット版 大穴血統辞典」などがある。

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