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危険な人気馬の見分け方(1)

  • 2010年01月20日(水) 18時00分
 先週は900倍を当てた江坂特別では、人気馬がみんな危なかったというところで話が終わったので、その続きを見ていこう。

 1番人気のキタサンアミーゴは前走が2着接戦後。ストレスが気になるし、今回は「差し馬の延長」になる。差し馬は、前が自然に潰れる短縮をどちらかというと好む傾向にある(馬のタイプにもよるが)。したがって「差し馬の延長」は前走が好走の場合は、Mでは「逆ショック」と呼ぶので注意して欲しい。特にキタサンアミーゴの場合は前走短縮で連対しているので、今回の延長を心地よく感じる可能性はあまり高くない。

 次は2番人気フィニステール。前走3着好走後の差し馬の延長。キタサンアミーゴと同じ危うさを内蔵しているのだが、それ以前にダンスインザダーク産駒というのが危ない。2200m以上を3走連続で走って3回とも4着以内に好走中。長距離に飽きている。飽きやすいダンスインザダーク産駒には非常に危険なステップだ(血統別の飽きやすさについては、詳しくは血統の連載である「馬券の天才、かく語りき」を参照にして欲しい。なお、このレースでフィニステールは6着に凡走したお陰で「飽き」が取れて、次走は3番人気に人気を落としながらも1着となった)。

 3番人気コパノジングーは前走、追い込んでタイム差なしの5番人気2着接戦と大激走。「追い込み接戦」や、「逃げ切り接戦」はMではストレスの非常に溜まりやすい形とされているし、アグネスタキオン産駒は『大穴血統辞典(白夜書房)』によると、疲労に強くなく、ストレスに強いわけでもないので余計に危ない。

 そこで本命にしたのが4番人気タガノファントム。前走は4着凡走。ストレスがないし、今回は200m延長で、前走より緩い流れが想定されるので、前走よりも楽に前に行ける。「前走より楽に感じると馬は走る」というのがMの基本だ。したがって「先行馬の延長」は「順ショック」となる。


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 Mの法則の凄さをさらに体感するなら、毎週金曜日20時更新のコラム「馬券の天才かく語りき」を是非お読みください。現在、種牡馬ごとの分析、ならびに直近のレースでの検証など、週末の予想からすぐに使えるテーマを連載中です。
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ストレス、ショック療法など、競走馬の心身構造を馬券にする「Mの法則」を発見し、従来の競馬常識を完全に覆した。現在は、競馬雑誌等で活躍中のほか、馬券研究会「Mの会」を主催し、毎週予想情報の提供を行なっている。主な著書に「短縮ショッカー」、「ウマゲノム版種牡馬辞典」、「ポケット版 大穴血統辞典」などがある。

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