対抗は5番人気
マイネルシュトルムとした。前走が0.2秒差の圧勝で格上げ戦。格上げ戦は鮮度が高く、M的には有利とされる。特に接戦でない場合は精神的なアドバンテージが出やすい。また間隔が2ヶ月以上開いている。この馬は先行馬で、逃げ、先行馬の方が間隔が開いていると気分良く走れる。リフレッシュして気持ち良く前に行けるからだ。休養で貯めた生命エネルギー(プラス体重の場合は特に)を点火させるには、追い込みより、素直にダッシュで点火できる逃げ、先行の方がよい。また追い込みの場合は休み明けでいきなり馬群に入ると、精神的に競馬がバカらしく感じる危険性が出てくる。この「休み明けは太目の逃げ、先行馬」というのは、Mの基本なので覚えておくように。
3番目に選んだのは7番人気
イネオレオ。前走が14着惨敗でストレスがない。しかし、前走は2番人気。力があるのにストレスがないのは美味しい。また同馬はダンスインザダーク産駒。ダンスインザダーク産駒は飽きやすく、気侭。したがって同じダンスインザダーク産駒を買うなら、好走後で人気のフィニステールより、惨敗後で人気薄の
イネオレオの方が馬券的期待値が高い。もちろんスタミナのあるダンスインザダーク産駒だから、急坂阪神替わりも問題ない。加えて、今回は2200m→2500m→2400mの「バウンド短縮」。このショックの効能については以前説明したとおりだ。
結果、
タガノファントム1着、
マイネルシュトルム2着、
イネオレオ3着と、私の予想した順番通りに入線して、3連単976倍を1点目で当てることが出来たわけである。
このような解説を読むと、「前走好走馬は危ない」と思われるかもしれない。しかし、競馬は前走凡走した馬より、好走馬の方が好走確率はもちろん高い。
この矛盾はなんなのか?その構造に気付けば、Mのマスターは近い。次週はそんな観点からレースを見ていこう。
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