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危険な人気馬の見分け方(3)

  • 2010年02月03日(水) 18時00分
 ちょうど先週江坂特別で話に出たイネオレオが出てきたので振り返っておこう。

 前回は前走14着後で飽きていないダンスインザダーク産駒なので、3番手に評価したと書いた。そして実際、7番人気で3着に好走して、900倍を1点目で当てる立役者の一頭になってくれたのである。3着後で飽きているダンスインザダーク産駒のフィニステールを買うぐらいなら、こっちのダンスインザダーク産駒の方がよいという話だった。

 その好走を評価されて、次走の睦月賞では2番人気に支持された。それもそのはず、前走好走したのと同じ2400mなのだから、その評価も仕方ないだろう。

 しかし、もちろんこの連載の読者なら、危ない人気馬だと分かるはずだ。今回は飽きている。特に飽きやすいダンスインザダーク産駒には危険極まりないステップだ。ここ4走2200m以上を走って前走が3着に激走。これでは飽きるなと言う方が難しい。そこで私は2番人気の同馬を8番手評価として、実際に7着に凡走したのである。このように、馬は常に、前走や次走の時系列の中で生きている。同じ条件でもあっさりと負ける理由は、力などでは説明しきれない。Mでしか説明できない現実がそこにはあるのだ。

 と、ここまで書くと、どうしても前走凡走馬に目がいくだろう。だが、好走馬の方が、好調なだけに次走も凡走馬よりは好走する確率が高いのもまた競馬だ。では、どのような好走馬を買えば良いのだろうか?

 同じダンスインザダーク産駒という意味で、菊花賞を使いながら、その辺りを考えていきたい。


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ストレス、ショック療法など、競走馬の心身構造を馬券にする「Mの法則」を発見し、従来の競馬常識を完全に覆した。現在は、競馬雑誌等で活躍中のほか、馬券研究会「Mの会」を主催し、毎週予想情報の提供を行なっている。主な著書に「短縮ショッカー」、「ウマゲノム版種牡馬辞典」、「ポケット版 大穴血統辞典」などがある。

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