では、
スリーロールスの場合はどうだったか?
この馬は逃げ馬。前走は1800mだったので、スローとは言え、テンの3ハロンは35.4秒。2200mも延長になる菊花賞がこれより速い流れになる可能性はそれほど高くない。
これをMでは「逃げ馬の延長」と呼び、「順ショック」になる。逃げ、先行馬は前走より緩い流れの方が気持ち良く走れるのは想像に難くないだろう。しかも今回は阪神から京都替わり。直線の負担が減るのも延長の先行馬には嬉しい。
そして父がダンスインザダーク。フレッシュな状態においては延長を好む血統だ。そういう意味でも順ショックになる。また、これは血統の連載(『穴馬は走りたがっている』参照のこと)で散々書いたのだが、ダンスインザダーク産駒は飽きやすい。したがって、条件戦からGIで、1800mから3000mというような極端な条件変更は、飽きやすさからの解放という意味で、非常に有効な手段になる。
むしろM的に難しいのは
フォゲッタブルの評価だ。前走が1000万負けからGIIへの格上挑戦で7番人気3着と激走した馬なのだ。つまり、前走がM的な鮮度を使って好走したわけである。これは通常ならMではストレスで危ないパターンだ。
お知らせ
Mの法則の凄さをさらに体感するなら、毎週金曜日20時更新のコラム「
馬券の天才かく語りき」を是非お読みください。現在、種牡馬ごとの分析、ならびに直近のレースでの検証など、週末の予想からすぐに使えるテーマを連載中です。
※「馬券の天才かく語りき」は
netkeibaプレミアサービスのコラムです。
|
今井雅宏が新刊を発売! 今井雅宏の新刊『競馬王新書 ポケット版大穴血統辞典』が2009年9月19日(土)に発売されました。
天才・今井雅宏が穴党のためだけに構築した血統辞典『ウマゲノム版種牡馬辞典』の最新刊でもあり、持ち運び可能なポケット版となっています。競馬場でパラパラと見ながら馬券の参考にできるのが最大の特徴。
80頭分の父・母父の心身構造を、タイプ(M3タイプ)、走りやすいパターン(オプション)、好不調の波(リズム)、激走・凡走能力(指数)などでワンポイント解析します。
もちろん、netkeibaプレミアコラム「馬券の天才かく語りき」も完全収録しています!
|