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菊花賞から見る好走パターン(3)

  • 2010年03月03日(水) 18時00分
 今週の中山記念で400倍を当てた。このレースは準OP勝ち後で、鮮度の高いキングストリートが1番人気に支持されて凡走したのだった。このように、鮮度があってストレスが無くても凡走する馬はいくらでもいる。それを知ればMの幅は大きく広がっていくのだ。どのような鮮度馬が危ないかは、今回の菊花賞の振り返りが終わったあとに、このレースを振り返りながら解説しておこうと思う。

で、先週の続きだ。フォゲッタブルの前走ストレスについての話である。

 今回は事情が違った。というのも、GII負けからGIへと、実質的には格上挑戦と同じ形になるからだ。メンバーは変わるし、レベルも変わる。そして距離も800m延長。条件も変わる。つまり短期的ストレス面でもむしろフレッシュになるプラス材料の方が多いのだ。しかも父はやはりダンスインザダーク。この条件の大幅変更は飽きやすさからの解放として有効だし、そもそも鮮度の高いときの延長を好む血統でもある。何もかもが順ショックだ。

 問題は「差し馬の距離延長」という点だろう。これはMでは逆ショックと言える。それを相殺するには、鞍上が強気に乗るかどうかに掛かっている。延長で前走より前に行く位置取りを掛ければ、位置取りショックがつくし、延長向きの血統的スタミナも活かせる。したがって、私はスタートだけを見ていた。スタートである程度仕掛けて好位を取れば好走は確実。逆に距離を意識して過剰に抑えたら3着も危ない。そして鞍上は・・・、スタートから鞍上は気合いを付けてくれた!これで連対は確実となった。

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ストレス、ショック療法など、競走馬の心身構造を馬券にする「Mの法則」を発見し、従来の競馬常識を完全に覆した。現在は、競馬雑誌等で活躍中のほか、馬券研究会「Mの会」を主催し、毎週予想情報の提供を行なっている。主な著書に「短縮ショッカー」、「ウマゲノム版種牡馬辞典」、「ポケット版 大穴血統辞典」などがある。

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