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菊花賞から見る好走パターン(4) 単勝爆弾とは

  • 2010年03月10日(水) 13時00分
 あとは、スリーロールスが勝つか、フォゲッタブルが勝つかだ。ペースが緩めば「先行馬の延長」の順ショックが炸裂するスリーロールスが勝つし、ペースが締まれば差し馬のフォゲッタブルが差し切る。

 しかし、実は私の予想はここでお終いなのだ。実際のところ、ペースが上がるか、緩むか、長距離では確固たる逃げ馬がたくさん出てこない限り、短距離と違って騎手の意向次第で好きなポジションが取れるので、事前に読むことは物理的に不可能だ。

 もちろん予想という意味ではどちらかを本命にしなければならない。

 しかし、実際の馬券という意味では事情が違う。私は両方の単勝を同額買った。ペース次第でどちらかが勝つ。それなら、両方の単勝を買えばよい。そうしておけば、別に当日、どんなペースになっても焦りもしなければ、興奮することもない。両方の単勝はともに約19倍。どちらのペースになってどちらが勝とうが、約9倍儲かるのだ。

 結果、流れが落ち着いてスリーロールスが勝って単勝19.2倍をゲット。馬連94.1倍ももちろん1点目で当てたが、実はこの単勝の方が確実で、意義深いものなのである。


 この単勝多点買いをMでは「単勝爆弾」と呼ぶ、必殺の馬券作戦になる。

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ストレス、ショック療法など、競走馬の心身構造を馬券にする「Mの法則」を発見し、従来の競馬常識を完全に覆した。現在は、競馬雑誌等で活躍中のほか、馬券研究会「Mの会」を主催し、毎週予想情報の提供を行なっている。主な著書に「短縮ショッカー」、「ウマゲノム版種牡馬辞典」、「ポケット版 大穴血統辞典」などがある。

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