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有馬記念、ラジオNIKKEI杯2歳S、中山大障害など

  • 2011年12月19日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜中山10R・有馬記念
・アーネストリー
「前走(天皇賞・秋14着)は厳しい結果になってしまったが、外枠に加えて、ハイペースという展開も向かなかったから仕方のないところでしょう。レース後は問題なく順調だし、ここを目標にいい雰囲気。右回りのほうが手前の変え方もスムーズだし、スピードを持続できるこの馬の力が活きるような展開に持ち込めれば巻き返せると思っています」(佐々木調教師)

・ヴィクトワールピサ
「前走(ジャパンC13着)は順調に調整できていたんだけれど、やはりドバイ以来久々のレースとあって、期待に応えることができませんでした。幸いレース後はダメージもなく、いい感じで乗り込めていますし、ひと叩きした分追い切りの動きも良くなっていますね。昨年勝っているとはいえ、今回もメンバーが強く、厳しいレースになるでしょう。それでもこの馬の走りができれば結果もついてくるはずです」(清山調教助手)

・エイシンフラッシュ
「前走(ジャパンC8着)は、ハイペースだった天皇賞(・秋6着)からのペースの違いに戸惑ったのか、前半ややハミを噛んでしまったようです。レース後は特に疲れを見せることもなく順調。1週前追い切りの反応も良く、いい調整ができています。流れに乗ってスムーズな競馬ができれば」(田代調教助手)

・オルフェーヴル
「前走(菊花賞1着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。疲れを取ってからここを目標にじっくりと乗り込んできました。遅生まれということもあってまだまだ成長している印象だし、馬体に幅が出てきましたね。ただ、今回はこれまでと相手が違いますし、決して楽ではないと思っています」(池江調教師)

・トーセンジョーダン
「前走(ジャパンC2着)はスローペースを予測して2番手につけ、勝ちパターンと言える競馬。最後は差されたが、相手が強かったですね。レース後もダメージなく順調に調整できているし、コンスタントに使ってきているので、直前にサッとやれば十分でしょう。この1年、しっかりと力をつけてきているので、ここでも楽しみですね」(池江調教師)

・ヒルノダムール
「凱旋門賞(10着)は平常心でレースに臨めなかった。帰国後はジャパンC参戦も考えたけれど、完全に疲れを取って有馬記念へ。順調にきているし、1週前追い切りも指示どおり。馬体はかなりいいし、楽しみにしています」(昆調教師)

・ブエナビスタ
「本来のデキとまではいかなかった天皇賞(・秋4着)でも最後はよく来ていたし、あの一戦でかえって自信を持つこともできた。一度使って見た目に体が締まっていたし、気合い乗りも良くなっていたJCはこの馬の走りさえしてくれればという気持ちだったが、期待どおり素晴らしい走りだった。この中間も落ち着きがあっていい状態だし、ラストランもいい走りをしてもらいたい」(松田博調教師)

◆土曜阪神11R・ラジオNIKKEI杯2歳S
・グランデッツア
「前走(札幌2歳S1着)は道中ノメりながらも素質の高さを見せてくれた一戦でした。レース後はここを目標にリフレッシュさせて、帰厩後も順調そのもの。折り合いに心配がないので阪神の2000メートルも大丈夫だろうし、追い切りの動きもいいからね。楽しみにしていますよ」(平田調教師)

・ゴールドシップ
「前走(札幌2歳S2着)のあとは放牧に出していましたが、この期間でだいぶ成長しましたね。走りがしっかりしてパワーがついてきたのを感じます。追い切りの動きも上々ですし、距離延長は歓迎のタイプ。うまく中団ぐらいで進められれば楽しみです」(北村調教助手)

・トリップ
「前走(京都2歳S1着)は着差以上に強い勝ち方。期待どおりの走りを見せてくれているね。その後はすぐにここを目標にして調整してきたが、特に気になるところもなく順調そのもの。瞬発力もあるし、並んでからの勝負根性もなかなかのものだからね。スムーズに競馬ができれば楽しみ」(松田博調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜中山10R・有馬記念
・マイネルキッツ
 前走ステイヤーズSでは久々の完勝振り。やはり中山コースでの中長距離戦は相性が良い。その後は中2週のレース間隔。そのため前走の疲労を取り除くことに専念し、1週前の調教はビシッと追わずに、軽いキャンターだけで終始。使い込むと馬体が細化する傾向もあるだけにこの仕上げで十分。そのキャンターの動きを見る限り疲れも見られず、馬体は500キロ超えで、ふっくらした状態をキープしている。一昨年が見せ場を作っての5着。積極策が決まりやすい内回り戦だけに、再度前走のようなロングスパート策に出れば大駆けの期待をしても良さそうだ。

・ジャガーメイル
 JC3着後中3週のレース間隔となるが、11日に4F57秒台、16日には併せ馬でキチッと追い切っており、中間は順調そのもので、秋4戦目の反動は感じられない。特に16日はPコースに入って格下サイオンと終いビシッと追い比べ。5F68秒1、3F37秒6は目立つ時計ではないが、1Fから重心が沈み11秒5は好調を裏付けるに十分な時計、切れ味だった。これで直前追いは単走で4Fから追い切れば万全の仕上がりとなるはず。7歳馬ながら使い込んでさらに調子を上げてくるタイプ。JC好走から一段と期待がかかることは明らかで、上がり時計がかかる競馬になればビッグチャンスだ。

◆土曜中山10R・中山大障害
・マジェスティバイオ
 今回は中2週の競馬になるが、まったくコズミも見せずに状態は万全。連日のように、北の角馬場主体に時間をかけて運動をしており、不満のない仕上げでGIに臨めそうだ。前哨戦のイルミネーションJSは、関西馬に大きく離された2着だったが、62キロを背負いながらも、苦しい位置からキッチリ伸びたように、負けて強しといえる内容。中山のバンケットも、まったく問題なくこなしていた。そして定量戦の今回は、もちろんチャンス十分。相手も揃うが、素質、センスは互角以上といえる。

◆土曜中山9R・クリスマスローズS
・エクセルシオール
 バランスの良い体の持ち主で、480キロの数字よりもスッキリと見せるタイプ。前走後少し間隔をあけたが、太め感は全くなく、好状態を整えている。1週前はウッドチップで終い重点に53秒7-38秒6。馬場の外々を回ってきたが、手綱を動かす事なく、ラスト1ハロンを12秒5。余力十分に鋭い脚さばきが目立ち、スピードの違いを感じさせる動きだった。洋芝の北海道戦では勝ち切れなかったが、それ以外の中山と新潟競馬場では2戦2勝。ここも一気に通過する。

◆土曜中山11R・師走S
・プレシャスジェムズ
 前走の交流重賞は、圧倒的な人気馬に差されてしまって2着。それでも、ゴール寸前まで粘った内容は高く評価でき、いよいよ本格化のムードが漂う。コーナー4回の中山ダート1800メートルは、この馬の軽快な先行力を生かすには絶好の舞台。しかもハンデ戦ということなら、牡馬相手でもまったくヒケはとらない。もちろん、間隔があいていた前走より断然体調も上。勝機は十分にあるはずだ。

・サイレントメロディ
 前走の錦秋Sは、休養明けを叩かれデキは確実に良くなっていたが、それにしてもほぼ最後方の位置から直線だけで豪快に伸びてまとめて差し切った。1週前の追い切りは力の要るウッドコースで6F82秒8、上がり39秒0を力強い脚さばきで計示。ウッドコースでこれだけ意欲的な調教を敢行したのはデビュー以来初めて。それだけ今の充実度の高さを示した内容。JCダートを回避してこのレースに目標を定め態勢は万全。

・レーザーバレット
 前走は関西への遠征になったが、その反動もなくスピード感満点の走り。気合のり、馬体の良さも目立ち、状態面は文句なしといえそうだ。その前走が4馬身差の大楽勝。センス十分のレースぶりも光っており、これなら、オープンでも十分通用しそうだ。今回と同じ、中山1800で新馬戦を快勝したように、小回りは全く不安なし。人気が下がれば、絶好の狙い目。

◆土曜中山12R・グレイトフルS
・デルマドゥルガー
 中10日で調教を再開、数字の増減こそないが、馬体の厚さを増し、牝馬とは思えないほどの迫カを備えてきた。1週前はウッドチップで85秒6-69秒2-39秒9、2歳馬相手に軽く流した感じで楽々とこの時計をマーク。ほどよい気合のりで、引き続き絶好調をアピールしている。前走はマクっては止めの中途半端な競馬、それでもゴール前もう1度盛り返して来たのが、この馬の地力の高さを証明している。じっくり動けるぶん距離延長は好材料、牡馬相手でも自己条件なら勝ち負けの競馬になる。

◆日曜中山7R・ホープフルS
・フェノーメノ
 前走の新馬戦。500キロ台の大型馬が、調教でビシッと追われたことがなく明らかに太めに映った。それでも向正面でハナに立ったところで他馬にピタッとつけられながらも、直線で振り切り、後続も封じ込んで完勝。競馬センスの高さを感じさせた内容。1週前の稽古はドラゴンヴォイスを5Fから1秒ほど追走して71秒3、上がり40秒2。時計は遅くても今度は筋肉がキリッと締まり全身に気迫を漲らせて変わり身の大きさをアピール。いきなりのオープンでも能力の高さを買う。

◆日曜中山11R・ハッピーエンドP
・レオパステル
 1週前追いはハロー明けの走りやすい馬場だったとはいえ、蛯名騎手が持ったままの手応えで49秒台の好時計をマーク。回転の速いフットワークで、キビキビした動きを見せた。ローカルに良績が集中している感はあるが、今春の阪神牝馬S(GII)で、カレンチャンと0.7秒差の6着という実績。中央場所でも十分通用すると思えるし、今のデキで自己条件なら、勝機十分。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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