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ジャパンCダート、ステイヤーズS、金鯱賞など

  • 2013年11月25日(月) 18時00分


【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・ジャパンCダート(GI)
・クリソライト
「前走(JBCクラシック5着)はちょっとちぐはぐな競馬になってしまいましたね。久々で馬体にも余裕がありましたし、そのあたりも影響したかもしれません。一度使って調教だけでは取れない余分な肉が取れてきたし、追い切りの動きも良くなってきたので巻き返してもらいたいですね」(音無調教師)

・グレープブランデー
「前走(みやこS10着)は残念な結果になってしまいました。休み明けを使って良くなるかと思ったのですが、予想よりも良化がスローですね。元々使いつつのタイプでもありますし、本番の前に2回使えたのは良かったと思います。阪神コースも合いますし、巻き返してもらいたいですね」(安田調教師)

・ホッコータルマエ
「前走(JBCクラシック1着)は元々叩いて良くなるタイプなだけに期待していましたが、強い競馬をしてくれましたね。どんな競馬でもできるようになって馬も充実しています。レース後も順調に来ていますし、1週前追い切りの動きも良かったですね。いい形でここに臨めますし、どんな競馬をしてくれるか楽しみです」(西浦調教師)

・エスポワールシチー
「前走(JBCスプリント1着)は、元々1400mから1600mぐらいは合うと思っていましたし、ジョッキーもうまく乗ってくれました。レース後は特に疲れた様子もなく順調に来ています。間隔は詰まっていますが問題ないですね。1400mを走ったあとの1800mがどうかですが、ここがラストランの予定なので頑張ってもらいたいと思います」(安達調教師)

・ワンダーアキュート
「前走(JBCクラシック2着)は不慣れな小回りコースの上、大外枠からの競馬で条件は厳しかったが、うまく立ち回っていい内容の競馬だったと思います。レース後は特に疲れもなく元気いっぱい。1週前追い切りの動きも良かったし、順調に来ていますね。前走より条件が良くなるし、ここでもいいレースを期待しています」(佐藤正調教師)

・ローマンレジェンド
「前走(みやこS3着)は4コーナーでちょっと捌くのに手間取ったぶんだけれど、斤量の59キロを考えればよく頑張っているし、前哨戦としては悪くない内容でした。レース後は特に問題なく順調に来ていますし、一度使って馬体も締まってきました。ここを目標に調整してきていい条件ですから、いい競馬をしてもらいたいですね」(田代調教助手)

・ニホンピロアワーズ
「前走(帝王賞2着)後は放牧に出してリフレッシュ。当初はJBCクラシックに使う予定でしたが、体が戻りきらないので無理をさせずここに目標を絞りました。ここにきて馬がシャキッとしてきて気合が入ってきました。ぶっつけになる分がどうかですが、とにかく力を出せる状態にしていくだけです」(大橋調教師)

◆土曜中山11R・ステイヤーズS(GII)
・エックスマーク
「前走(アルゼンチン共和国杯7着)はちょっと直線で狭くなる場面もありましたし、展開が向きませんでした。この中間は順調に来ていますし、以前ほど使ったあとの反応が出なくなっているのもいいですね。力さえ出せればもっとやれるはずですし、持ち味を活かしてもらいたいですね」(岸本調教助手)

・デスペラード
「前走(アルゼンチン共和国杯6着)は最後よく後方から脚を使ってくれました。2走前(京都大賞典10着)に大きく馬体が減っていたので、体重を戻しながらの調整になっていますが、この条件は昨年も走っていますし、当日少しでもプラス馬体で出走できれば」(安達調教師)

・トウカイトリック
「前走(アルゼンチン共和国杯13着)は残念な結果になりましたが、久々ということもありましたからね。年齢的に使って大きな上積みこそありませんが、この馬なりに順調に調整できていますし、とにかくタフな馬です。なにより無事に、いい競馬をしてもらいたいですね」(野中調教師)

◆土曜中京11R・金鯱賞(GII)
・ウインバリアシオン
「昨年の宝塚記念(4着)後に左前浅屈腱炎を発症し休養。順調に回復し、ここへ向けてしっかりと乗り込んでいます。状態も上がってきて、追い切りの動きも悪くありません。実力はありますが、今回はさすがに1年5ヶ月ぶりとあってそのあたりがどうか。地力でどこまでやれるか期待ですね」(松永昌調教師)

・トゥザグローリー
「前走(天皇賞12着)は道中つまづいて走る気をなくしてしまった感じ。スムーズならあんなことはないでしょう。レース後はJCに向かうプランもありましたが、東京コースの長い坂があまり良くないように思うのでここへ。寒くなってきて状態は上がっていますし、相手を考えてもいい競馬を期待したいですね」(池江調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆土曜中山11R・ステイヤーズS(GII)
・マイネルキッツ
 オールカマー10着のあとひと息入れて2ヶ月ぶりの一戦。11月10日から美浦での調教を再開し、それ以降は追い日ごとにハード内容を消化。20日の1週前追いは南ウッドコースに入り、同厩の格下2頭の中に入って3頭併せを消化。ラスト1F多少モタつきが見られ、時計も5F69秒4〜3F38秒6〜1F13秒7と、平凡なものだったが、年齢的なものか、最近ケイコでは動かなくなってきたことも確かで、意外と馬体面は太め感なく仕上がっている。あとは最終追いでもう一度キチッと追ってくれば息もちも整うはず。この一戦は昨年こそ7着に終わっているが、一昨年の圧勝劇から好相性は間違いなし。10歳馬となったものの、ユッタリとしたローテーションに守られ馬体面の衰えは少ない。得意の中山コースならまだ活躍の可能性は秘めている。

・サイモントルナーレ
 元来が使い込んで良化型だけに、ひと息入った後のアルゼンチン共和国杯9着は仕方なし。今回は中3週のレース間隔ながら、中間坂路とDコース追いを交えて入念な乗り込み。20日の1週前追いは南Dに入り、同厩舎の2頭を6Fで1.7秒追走のハード内容。ゴール手前で余力を残した分1馬身遅れてしまったが、それでも6F78秒0〜3F38秒0〜1F12秒3の好タイムをマーク。稽古駆けにしても迫力十分な脚どりで速いタイムが出ることは調子が上向いてきた証。前々走丹頂Sでは力が要る馬場の中を圧勝しており、右回り・長い距離得意を考えるとここでも十分に通用するはず。最終調教でラスト1Fをキチッと追い、当日馬体重が450キロ台に絞れていれば大駆けのチャンス。

・コスモロビン
 脚もとに不安があって、ビシビシと追い切れない馬だが、そんな状態でも前走のアルゼンチン共和国杯は見せ場たっぷりの4着。とにかくスタミナのかたまりで、長距離適性はかなり高い。この中間も北馬場と坂路併用の調整だが、1週前の追い切りでは、テンからビュンビュン。これだけ意欲的に攻められたのは久しぶりのこと。今回は大幅な上積みを見込んでいい。さらに、中山のタフなコースで良績を残しているのも強気になれる材料。傑出馬不在の今年は、穴馬以上の評価が必要だろう。

◆土曜中山10R・アクアラインステークス(1600万)
・タマブラックホール
 大型でも気性が勝っていて仕上がり早のタイプ。前走後、時計を出し始めたのは先週からだが、重さは全くなし。例によって、かかりぎみにスピード感ある動きを見せた。前走は前がポッカリ開くという幸運もあったが、鋭い決め手がこのクラスでも通用することを実証した。中山のダート千二はデビュー以来2,2,1,3,1,2,1着。追い込み一辺倒の脚質でも、ここがベストコースといえそうだ。

・ゲンパチメジャー
 ここにきての充実ぶりには、目を見張るものがある。新潟の五百万は、後続をまったく寄せつけないワンサイドの勝利。続く一千万特別でも、さらに時計を詰めて危なげのない勝ちっぷり。もともと素質を高く評価されていた馬だが、体調に問題があった時期に思い切って休ませたのが大正解。完全に軌道に乗った印象がある。流れ云々には関係なく、サッと好位につけて、勝負どころで一気に抜け出す戦法を完全に身につけており、準オープンでも互角に戦える下地はあるはず。右回りの中山でも過去に楽勝した実績があり、メンバー強化のここでも即通用可能だろう。

◆土曜中山9R・葉牡丹賞(500万)
・ディアデルレイ
 前走のデビュー戦。直前の追い切りで5F66秒3と一応の時計は出たが、明らかに太めに映る馬体。それでもスローペースを2番手で折り合い、直線で鋭く伸び逃げ馬をキッチリ捉えた。まだオットリして素質だけで勝った感。中間ひと息入ったが11月6日に調教を開始していきなり5F65秒9を楽々マーク。そして1週前の追い切りでは6Fから古馬を2馬身追走して85秒7〜上がり39秒9を絶好の手ごたえで計示。今度は馬体も引き締まり体の切れも違ってきた。連勝可能な器。

◆土曜阪神11R・GブライドルT(1600万)
・アメリカンウィナー
 前走の花園S。スムーズにゲートを出てマズマズのポジション。直線を向いてモタついたが、最後の1Fから力強く伸びて2着。時計が速く勝った馬が強過ぎて相手が悪かっただけ。
 1週前の追い切りはレース後中1週のため5F70秒2〜上がり41秒7とセーブしたが、一段と脚さばきが大きくなり、体の張りがガラッと変わってきた。3〜4番手の好位につけられれば今度は間違いなく差し切る。

◆日曜中京11R・鳥羽特別(1000万)
・カフヴァール
 1週前追いは終い重点とはいえ、余裕の手応えでキレのある動き。気合の良さも目立ち、前走時の状態をキープしている。前走勝ちが500万クラスだったとはいえ、前が開いてからの伸び脚は、ひとクラス上のもの。時計も優秀で、今後が楽しみになるレースぶりを見せた。いきなり新馬を勝った素質馬で、軌道に乗れば、もっと上で活躍できる馬。牝馬限定戦なら、能力は上位と思える。

◆日曜中山11R・ターコイズS(OP)
・レイカーラ
 1週前はウッドチップで69秒8-39秒9、押さえるのに苦労するほどの手応えで、余力たっぷりにゴールイン。以前は細く見えた馬だが、今は張ち切れんばかり張った馬体で、数字以上に大きく見せるようになってきた。先行すると終いが甘くなっていた馬が、ここ2戦は好位から確かな末脚を披露。状態の良さに伴い、脚質に幅が出てきた。格上挑戦の形になるが牝馬限定戦、開幕週の馬場に不安もなくなり、勝ち負けの競馬になる。

◆日曜中山9R・霞ヶ浦特別(1000万)
・ヒラボクマジック
 1000万クラスでは、失格,1,3,3,9,2,2,2,3着。不器用な馬でなかなか卒業できずにいるが、このクラスで力上位なのは間違いない馬。久々の今回は状態面だけがカギになるが、11月初めに調教を再開してからは、坂路を交えて豊富な運動量を消化。1週前はウッドチップで66秒0-36秒8、1秒4先行させた2歳馬を楽々抜き去り、2馬身差を逆につけてゴールイン。気合のりが良く、追ってからの反応・伸び脚ともに鋭さ満点。さらに来週もう1本追えることを考えれば、不安のない状態が整っている。久々で少しでも配当が上がれば儲けもの、いきなり勝ち負けの競馬になる。

・イッシンドウタイ
 夏の函館で戦列に復帰してから、まだ4戦しかしておらず、さらなる上積みを見込める状態。事実、1週前の追い切りでも、格下をまったく問題にせずに(69秒2〜53秒0〜39秒2=馬なり)、素晴らしい動きを披露。絶好調時の迫力を完全に取り戻している。前走の東京戦は、勝った関西馬(断然人気)の決め手に屈して2着止まりだったが、それでも自分のレースをして、時計どおりに走っているのだから、相手が悪かっただけのこと。右回り、1800mと今回は条件が変わるが、どちらも過去に克服済み。もう順番とみていいだろう。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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