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マイルCS、福島記念、東スポ杯2歳Sなど

  • 2013年11月11日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜京都11R・マイルCS(GI)
・カレンブラックヒル
「前走(安田記念14着)は厳しい流れだったとはいえ、ちょっと負けすぎた感じでした。敗因をつかみかねますが、状態は良かったので気持ちの面の問題かもしれません。レース後は放牧に出してしっかりとリフレッシュ。スワンSにも使える状態でしたが、ここに絞ってじっくりと調整してきました。調教では以前ほど動かなくなっていますが、本数はこなしているし、今回の舞台もぴったりですからね。いいレースを期待しています」(平田調教師)

・クラレント
「前走(毎日王冠3着)は結果的にハナに立つ形になりましたが、それでも1、2着とはそう差のないレースができましたし、上々の内容でした。レース後はここに目標を定め、順調に調整できています。1週前追い切りもいい動きでしたし、状態は言うことありません。この距離なら折り合いも心配ありませんし、チャンスはあると思っています」(橋口調教師)

・サダムパテック
「前走(スワンS3着)は久々で58キロを背負っていたことを考えると、内容は上々と言っていいと思います。レース後は大きなダメージもなく順調そのもの。1週前追い切りの動きも良かったですし、一度使った上積みを感じますね。いい状態でレースに臨めそうですし、連覇を期待しています」(田中調教助手)

・ダノンシャーク
「前走(富士S1着)は強い勝ち方でしたね。今年は賞金を加算して使いたいレースに使えていますし、精神面の成長もうかがえます。この中間も順調に調整できていますし、いい状態ですよ。前走は馬体が減っていましたが、今回は京都で輸送も短いですし、スムーズに不利なく運べれば楽しみです」(大久保龍調教師)

・ドナウブルー
「前走(府中牝馬S2着)は惜しい競馬でした。外からかぶせられてちょっと気にしたのか、その分の差でしたね。レース後も特に問題なく、予定通り順調に調教を積めていますよ。昨年も牡馬相手に差のない競馬をしているし、スムーズな競馬ができればここでも好勝負はできると思っています」(石坂調教師)

・トーセンラー
「前走(京都大賞典3着)は人気馬を早めに追いかけた分終いが甘くなりましたが、休み明けとしては悪くない内容。レース後も変わらず順調に来ています。今回は初めてのマイル戦になりますが、一気の距離短縮で未知の部分はあるものの、1800mでも強い競馬をしていますからね。京都コースは合っているので楽しみです」(田代調教助手)

◆日曜福島11R・福島記念(GIII)
・カワキタフウジン
「前走(カシオペアS3着)は久々で良化途上という感じでしたが、それでも格好はつけてくれる内容。以前に比べると年齢的にズブさが出ているのかそれほど攻め馬でも動かなくなってきていますが、一度使った上積みは見込めそうですし、前走よりもやれていいと思います」(樋口調教助手)

・スピリタス
「前走(カシオペアS7着)はやや太目残りだったこともありますし、馬場が悪かったのも堪えました。年齢的に大きな変動はなく来ていますが、使った上積みはあるでしょう。マイルCSにも登録していますが、今のところ除外対象ですし、そうなればこちらへという形で調整しています。ズブさが出ている今なら1800mでもレースはしやすいでしょう」(岡田調教師)

◆土曜東京11R・東京スポーツ杯2歳S(GIII)
・サトノアラジン
「前走(新馬戦1着)は大きなストライドで速いラップを刻みながら、しっかりと走ってくれました。素晴らしい勝ちっぷりでしたね。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩、順調に調整できています。久々になりますが、ここでも楽しみにしています」(池江調教師)

・ラングレー
「前走(新馬戦1着)はいい勝ち方ができましたね。まだ若さがあって、レース後もちょっとイライラしたところを見せたりもしていますが、状態自体は変わりなく順調。一度使った上積みも見込めるし、このメンバー相手にどこまでやれるか、来年に向けても大事な一戦ですね」(矢作調教師)

・ワンアンドオンリー
「前走(萩S2着)は惜しい競馬だったけれど、勝ち馬とは内外の差だけ。勝ちに等しい内容と言っていいでしょう。レース後も特にダメージなく順調ですし、調教の動きもいいですよ。追ってからしっかりしているので、直線の長い東京コースは歓迎。重賞でもいい勝負ができると期待しています」(橋口調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜京都11R・マイルCS(GI)
・リアルインパクト
 前走の富士S。6ヶ月半ぶりで太めに映ったが、2番手の外で手ごたえ十分。斤量の差で3/4馬身負けたが最後まで力強く伸びてGI馬の底力を見せて2着。中間は坂路で調整され1週前の追い切りはダークシャドウと併せ6F82秒4〜上がり38秒6を終い一杯に追われて計示。1週前にこれだけハードに追ったのはめずらしくGIへの意欲を感じさせた。万全と思えるデキで臨むのも久しぶり。狙い目。

・ダークシャドウ
 外傷で天皇賞(秋)を回避することになったが、すぐに調教を再開。1週前はウッドチップで81秒8-67秒6-38秒0、3馬身先行していたリアルインパクトと直線で目一杯に追い比べ、ハナ面を並べてゴールイン。これだけハードに追えれば、状態面への不安はなく、追ってからの反応の良さも目立っていた。毎日王冠は馬群をさばきながら、上がり32秒8の脚を使っての5着と、評価下げは禁物の内容。好スタートが災いして、先行策を取ってしまった安田記念は、この馬の持ち味が活きない競馬。貯めて末脚勝負で真価を発揮、馬券的な妙味も大きく、1着づけで狙いたい。

◆日曜福島11R・福島記念(GIII)
・ディサイファ
 1週前追いは多少時計がかかり始めている先週の馬場で、終い1Fが12.1秒。迫力満点の伸び脚で、勝ち上がった後の勢いを感じさせる、好調教を見せた。勝ち味の遅さから出世が遅れたが、デビュー当時からオープン級と期待されていた馬。ここにきてようやく本格化した感がある。勝ち上がったばかりといっても、前走完封した相手は、重賞級の素質馬。オープンに入っても能力は見劣らない。

・セイクリッドバレー
 福島は一昨年のこの一戦6着以来2年ぶりの参戦。そのうえ今回は春の新潟以来で6ヶ月半ぶりの休養明け。それだけに中間のケイコの内容が問題だが、先々週・先週と2週珍らしくもウッドコース追いが続いており、息もちに関してはかなり整っている。7日の1週前追いは格下を3馬身追走から、一旦並びかけながらも、G前の伸びを欠いて半馬身遅れとなったが、今まで坂路でしか調教ができなかった馬が、ウッドコースでこれだけハードに追えたことは好材料となるはず。これで直前にもう1本キチッと追ってくれば、久々の一戦とはいえかなりのデキで挑めるはず。上がり時計がかかる馬場コンディション、適距離2000m、恵量のハンデを生かせば3コーナーからのマクリ一発の可能性は十分にありそうだ。

◆土曜東京11R・東京スポーツ杯2歳S(GIII)
・ウインマーレライ
 2連勝後はひと息入れて、リフレッシュ。目標のこのレースに向けて、不安のない状態を整えている。1週前はウッドチップでマイネイサベルを追走して、67秒8-37秒9。結果、3馬身追走して3馬身遅れる形になったわけだが、瞬発力の差で遅れただけで、決してバテていたわけではない。稽古も動く古馬のオープン馬を目標に、2歳馬がこれだけ追えることが、状態の良さと素質の高さを証明している。前走は千通過64秒3の遅い流れを力付くで差し切った2着馬は、その後アルテミスSで2着にくるパシフィックギャル。対戦比較、競馬の内容から現時点では抜けた存在、状態・条件ともに不安材料はなく、ここも通過点になる。

◆土曜東京10R・奥多摩S(1600万)
・プランスデトワール
 1週前追いは同格のベビーネイルをアオって素軽さ満点の動き。久々で好走した反動は全く見えず、気合のりの良さが目立っている。4ヶ月ぶりの実戦になった前走も、一旦は抜け出そうとする、見せ場十分のレースぶり。さすがにG前で息切れしたが、気性面の成長が見られたし、次回は…と思わせる好内容。元々準オープンで好勝負していた馬で、ここでは能力上位。順当に良化した今回は勝機。

・メジャーアスリート
 東京の最終週にも登録をしていたが、当初から目標は3週目。あくまでも末脚が勝負の馬ということで、展開に大きく左右されることは事実でも、ラストの決め手の爆発力はかなりのもの。年明けの京都戦では、見事な差し切りでこの準オープンを勝っており、力負けなどまったくない。久々の前走は反応に鈍さがあって伸び切れなかったが、もともとが叩いて大きく変わる巨漢馬。復帰2戦目のここは、一気の差し切りも十分に可能だろう。

◆日曜東京10R・錦秋S(1600万)
・シンボリエンパイア
 前走の1000万下。チークピーシーズの効果でピッタリ折り合い絶好の手ごたえで2番手。直線は後ろを確認してから追い出し、喰い下がったプラントハンターを振り切って勝利。再昇級とはいえ地力の違いを見せた。この中間も順調に乗られ1週前の調教は障害オープンのレンディルと併せ4F53秒1〜上がり39秒2のタイムで手応圧倒。520キロ台の馬体でも動きにムダはなくさらに迫力を増してきた。ようやく本格化を感じさせ3連勝も十分可能。

◆日曜東京11R・霜月S(OP)
・トキノエクセレント
 京都に遠征をした前走は出負けしてあえなく惨敗。レース前に陣営は「右回りも1200メートルも問題なし」というコメントを発していたが、やはりスムーズに走れるのは断然左回り。追走が楽で、なおかつ難なく折り合える1400メートルがベストであることは間違いなく、今回の東京戦こそが「勝負の場」といえるだろう。遠征から帰ったあとも元気一杯で、連日のように北馬場で乗り込まれており、1週前の木曜には単走で68秒6〜53秒7から40秒1を馬なり。ますます快調といっていい。さらにどう考えてもハンデは55キロ止まり。東京のオープン特別なら、好勝負になって当然とみる。

・チャーリーブレイヴ
 7日の1週前調教はOPサクラゴスペルを1秒追走のハード内容。相手はケイコ駆けの定評があるだけに、残り1Fで並びかけてから遊ばれてしまい、結局は相手馬なりに対し、一杯に追って半馬身遅れてしまった。今回は7月のJDダービー10着以来で4ヶ月ぶりとなるだけに、多少重さもあったことは確か。ただ、このひと追いで息もちが変わり、太めも絞れてくることは確か。3連勝を成した時がいずれも東京のダート。距離も1400〜1600だけに、今回の条件は絶対に合うはず。あとはもう1本強めの調教を消化、馬体重が490キロ前後で出走可能なら、古馬相手初挑戦のレースでもいきなり好勝負だ。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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