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阪神JF、朝日CC、カペラSなど

  • 2013年12月02日(月) 18時00分


【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・阪神JF(GI)
・ハープスター
「前走(新潟2歳S1着)は道中まったく行く気を見せていなかったけれど、直線ハミがかかってからは期待どおりの伸び。桁違いの脚を見せてくれた。レース後は放牧に出してここを目標に調整。帰厩当初はかなり太かったが、時間をかけて乗り込んできて徐々に動きも良くなってきたね。だいぶキビキビした走りができるようになってきたし、このまましっかりと仕上げてレースに臨みたい」(松田博調教師)

・ホウライアキコ
「2走前の小倉2歳S(1着)は道悪に対応して、前走(デイリー杯2歳S1着)はレコード勝ち。ここまで文句のない競馬を続けてくれています。前走後もここを目標に順調そのものだし、1週前追い切りはCWコースで終いまでしっかりした伸びでした。阪神の坂がどうかということはあるが、能力は高いので本当に楽しみです」(南井調教師)

・モズハツコイ
「前走(ファンタジーS2着)はしっかりと折り合いがついて終いいい脚を使ってくれました。コンスタントに使ってきて疲れが出ないかと心配したのですが、ひと息入れて元気いっぱい。体調はさらに良くなっているように思います。うまく脚を溜めて終いを活かす競馬ができればここでも楽しみですね」(牧田調教師)

・レッドリヴェール
「前走(札幌2歳S1着)はドロドロの馬場で厳しい条件だったが、牡馬相手に力のあるところを見せてくれました。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に乗り込んでいます。1週前追い切りの動きも良く、いい仕上がりでレースに臨めそう。馬込みを気にしない根性があるし、小柄でも大きなフットワークで能力は高いし、阪神の1600mは新馬戦で強い勝ち方をしている舞台なので楽しみ」(須貝調教師)

・レーヴデトワール
「前走(白菊賞1着)はレース前から落ち着いていたし、後ろから行くというあの形がこの馬の本来の競馬だからね。2走前の萩S(6着)はちょっと行きたがる素振りを見せたが、きっちり修正できたのは収穫。レース後も馬体は変わらず来ているし、乗り出してからも順調。今度も、馬の気に任せてゆったりと運び、終いを活かすこの馬の競馬をしてもらいたいですね」(松田博調教師)

◆土曜阪神11R・朝日CC(GIII)
・アルキメデス
「前走(八坂S1着)は直線最後の脚が良かったし、力のあるところを見せてくれた内容でした。レース後も特にダメージはなく、ここを目標に順調に調整できています。使うごとに力をつけてきていて、まだ底を見せていない状況。重賞のメンバーに入っても楽しみですね」(田代調教助手)

・タマモベストプレイ
「前走の菊花賞(8着)は勝負どころで前の馬が下がってくる不利。競馬にならなかったからね。少し間隔は空いたけれど、ここまで順調に調整できていますし、1週前追い切りの動きもとても良かったですよ。これで、当週やればしっかり仕上がるでしょう。スムーズな競馬で巻き返してもらいたいですね」(南井調教師)

・ラウンドワールド
「前走(アンドロメダS1着)は久々の実戦だったが、強い競馬をしてくれた。やはり力はありますね。レース後も特に問題なく順調に調整できているし、調教の動きがずいぶん良化していて、確実に使った上積みもある状態。じっくりと休ませたことで春先よりも馬がしっかりしてきたし、重賞でも期待しています」(松田博調教師)

◆日曜中山11R・カペラS(GIII)
・セイクリムズン
「前走(JBCスプリント3着)は手応えの割にしぶとさを見せた内容。この中間も引き続き状態はいいですし、力を出せるデキ。右回りだとややジリッぽくなってしまう面はありますが、前走に比べると相手関係は楽になりますし、この距離でも対応はできるのでここでも楽しみにしています」(服部調教師)

・シルクフォーチュン
「前走(武蔵野S11着)はスタートで大きく出遅れてしまったのが最後まで響きました。レース後は変わりなく順調に調整できていますし、体調も安定して良好です。昨年と同じローテーションで、強い勝ち方をしていますから、終いを活かすこの馬の競馬で巻き返してもらいたいですね」(藤沢則調教師)

・スイートジュエリー
「前走(藤森S1着)は昇級初戦ということで正直半信半疑のところがあったのですが、思った以上に強い勝ち方でした。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。ひと息入れて状態はさらに上向いているように思います。今回は初めてのオープン、重賞挑戦ですし、相手も強くなります。ここでどれだけやれるか、今後に向けての試金石になりますね」(安田調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・阪神JF(GI)
・マジックタイム
 前走きんもくせい特別は、新潟への輸送があるにも関わらず直前の調教で目一杯追われ5F65秒6の好時計をマーク。それで当日の馬体重が+10キロと一戦ごとに馬体充実を感じさせた。レースも出遅れて最後方から進み直線は大外からきっちり差し切る強い内容で勝利。この中間も順調に稽古を積まれ、1週前の追い切りは古馬500万のエンドレスラヴを5Fから追走して69秒1〜上がり40秒1を計示。時計は速いといえないが、バランスの良いフォームで好調をアピール。

・フォーエバーモア
 10月のサフラン賞以来で2ヶ月レース間隔があいたが、美浦での調教は11月17日以降追い日ごと入念な乗り込みを消化。20日の2週前追いが2歳500万の馬を3馬身追走から、持った切りで余裕の併入。27日の1週前追いも古馬500万相手に2馬身追走から、同じく持った切りの手応えで併入。時計は5F68秒8〜3F39秒0〜1F12秒8と平凡といえ、2週連続抜群の手応えは好調キープを裏付けるに十分の内容。新潟と東京で新馬・特別を連勝しており、今回は初の右回りとなるが、美浦南ウッド(右回り)の追い切りを見る限り回りに心配は皆無。一瞬の決め手が生きる阪神1600戦は条件的にベスト。上がり3F34秒台決着なら一気に末脚を伸ばす。

・マーブルカテドラル
 前走の反動はなく、この中間も入念な乗り込みを消化。1週前はウッドチップで67秒2-39秒3、1秒6先行させた目標の併せ馬を、並ぶところなく抜き去りゴールイン。追ってからの反応・伸び脚ともに鋭さ満点、前走よりもさらに気配は上向いている。稽古でも見せているが、鞍上の指示に素直な馬で、競馬でもセンスの良さが光っている馬。相手は強くなるが、脚質に幅があるのは大きな強み。現時点での完成度が高く、2歳女王はこの馬が頂く。

◆土曜阪神11R・朝日CC(GIII)
・クラウンレガーロ
 前走のオーロCは初の古馬相手。ダービー以来5ヶ月半ぶりの実戦。そのぶんスタートで後手を踏みながらも、残り1Fの猛追から3着確保は、適距離1600前後ならGIIIを勝つ力がある証と言えるもの。その後中3週のレース間隔となるが、20日に5Fから15-15、そして27日の1週前はビシッと追い切り、中間の状態はさらに上がっている。27日は古馬500万サーストンデンバー相手に、5Fで、1秒5追走から、ラスト1Fに馬体を併せ互角併入。Dコース追いの、馬場の外めを回ったため5F67秒7〜3F38秒1〜1F12秒8と時計はかかったが、1Fはキッチリ反応し、重さを感じさせない好内容だった。同然ひと叩きの効果で息もちも充実。阪神コースも経験済みを考えるとここは好勝負必至。

◆日曜中京11R・尾張S(OP)
・レジェトウショウ
 相変わらずスタートに難があり、前走=京都の京洛Sでも、まったく出足がつかなかった。それでも、直線だけで猛然と追い上げて、勝ち馬からはコンマ3秒差の5着と好走。必要以上に燃えてしまう面があり、以前はイレ込んでレース前に消耗することが多かったが、そんな面が解消すると同時に、確実に結果を残せるようになってきた。前日移動の中京なら、再度平常心を保てるはずで、もちろん好走の期待十分。互角のスタートを切れるようなら、突き抜けてしまうシーンも考えたい。

・インプレスウィナー
 前走の東京戦では2番人気に推されたが、外枠を引いたことが災い。インに潜り込めるチャンスがまったくなく、結局ダラダラと大外を回らされて距離損。直線では脚がたまっていなかった。出たなりのポジションで、前に馬を置いて我慢させ、持ち前の爆発力をラスト1ハロンで爆発させる乗り方がベスト。スタートが上手ではないので、出負けすることも考えられるが、慌てることなく直線勝負に徹すれば、目の覚めるような切れ味で一気に伸びてくることだろう。

◆日曜中山10R・美浦S(1600万)
・フェスティヴタロー
 勝った後も体を緩めることはなく、1週前にはウッドチップで目一杯に追われ、68秒5-38秒3。稽古駆けする馬ではなく数字的には平凡だが、500キロ近い体を持て余すことなく、体全体を使った力強い走りは迫力満点。冬毛が出始めるこの時期でも、ピカピカの毛づやで、絶好調をアピールしている。瞬発力勝負は得意ではなく、ある程度、後続を離しておきたい馬。乗り慣れた鞍上もしっかりと手の内に入れ、もう貯め逃げはしない。中山1800はベスト条件、状態面に不安もなく、昇級戦でも簡単には捕まらない。

◆土曜中京11R・浜松S(1600万)
・サニーヘイロー
 開幕週の阪神にも登録をしていたが、狙いは当初からハンデ戦の中京。使い込むより、久々でフレッシュな状態の時ほど好結果を出せる傾向にあり、この中京1400メートルで一千万条件を快勝した時と比較しても、なんら遜色ない状態といえる。じっくりと脚をタメて、一瞬の切れ味で勝負したい馬で、直線に坂が待つコースの方が持ち味を生かせることも間違いなし。鞍上には中京を知り尽くしている高倉騎手(フラガラッハの主戦)を配する予定で、万全の態勢でレースに臨む。

・セイクレットレーヴ
 休み明けでいきなり2着した後、前走は4着といっても、32秒台の脚を使って0.3秒差まで追い上げる好走。以前の気ムラな面を解消して、確実に伸びるようになってきた。この中間も稽古駆けとはいえ、スピード感ある動き。気合のりも抜群で、好調子をキープしている。現時点では、左回りの千四がベストと思える条件。少しでも流れが速くなれば、まとめて差し切れる。

◆土曜中京12R・三方ヶ原特別(500万)
・アルマディヴァン
 前走の小峰城特別は、3〜4角の馬場の悪いところで脚を取られたうえ、外から早目にこられて動くことができず不完全燃焼。1週前の追い切りは、めずらしくウッドコースで追われ、4F81秒6〜上がり37秒3の好時計を抜群の手ごたえでマーク。フットワークがさらに大きくなり今の充実ぶりをアピール。器用さに欠けるだけに小回りコースより直線の長い左回りがベスト。狙い目十分。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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