スマートフォン版へ

中山記念、阪急杯、アーリントンCなど

  • 2012年02月20日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜中山11R・中山記念
・エイシンアポロン
「前走(マイルCS1着)のあとは放牧に出していましたが、放牧先は雪が多いため1月に戻してしっかり調整してきました。ここまでは予定通りにきているし、順調ですよ。追うごとに良くなっているし、当週にはいい状態に仕上がるでしょう。本番はドバイですが、GI馬としていい競馬をして、ドバイにつなげたいですね」(松永昌調教師)

・シルポート
「前走(京都金杯16着)は外枠からハナを奪うまでにかなり脚を使ってしまった。行ききってどれだけ粘れるかというタイプなので、仕方ない内容でした。その後は短期放牧に出してリフレッシュ。緩めずに乗ってもらっていたし、当週にはいい仕上がりになるでしょう。ここもハナにこだわる競馬になるし、内目の枠がほしいところ。あとは同じ逃げタイプの出方もポイントでしょう」(西園調教師)

・トゥザグローリー
「前走(日経新春杯1着)は、58・5キロを背負いながら最後しっかり脚を使って完勝強い内容でした。その後は放牧に出してリフレッシュさせて、2月頭に帰厩。ドバイを目指すとなるとどこか叩きたいし、中山記念を使うことにしました。1週前追い切りの動きもしっかりしていたし、中山の1800mもレースはしやすそう。とにかく自分の競馬をしてもらいたいですね」(池江調教師)

・レッドデイヴィス
「前走(有馬記念9着)は相手も強かったですし、初めての距離で外枠から外、外を回らされたことも響きました。それでも課題の輸送をクリアできたのは収穫だったと思います。レース後は放牧に出してリフレッシュ。予定通りここを目標に乗り込んできて状態はいいですよ。この距離は一番合っていると思いますし、期待しています」(音無調教師)

◆土曜阪神11R・アーリントンC
・オリービン
「前走(シンザン記念7着)はスタートは良かったんだけど、そこから下げてしまったからね。3コーナーではかなり前と離されていたし、直線はよく伸びているだけに流れを考えるとポジションは後ろすぎたと思います。その後はここを目標に引き続き好調だし、能力も高い馬。今回は前を射程圏に入れるようなレースをして巻き返したいね」(橋口調教師)

・ジャスタウェイ
「前走(きさらぎ賞4着)は久々も影響したし、自分から動いて勝ちにいった分、最後は苦しくなってしまいました。それでも大きく崩れたわけではないし、ひと叩きしたこの中間はかなり良化を感じる状態。開幕週の馬場はプラスになると思いますし、良馬場でやりたいですね」(須貝調教師)

・ダローネガ
「前走(朝日杯FS5着)は、ここだけは嫌だと思っていた大外枠が当たってしまったからね。勝ち馬とは通ったコースがまったく違うし、それを考えると本当によく頑張っていると思います。レース後は放牧に出してここを目標に調整してもらってきて、帰厩後も順調に乗り込めています。1週前追い切りも、悪い馬場で時計は出ていないけれど、動きは上々。条件もいいので楽しみですね」(佐々木調教師)

◆日曜阪神11R・阪急杯
・オセアニアボス
「前走(京都金杯7着)はうまくレースを進められたけれど、力を要する芝のほうが合っているタイプだし、ちょっと時計が速かったのかもしれないね。その後は放牧に出してここを目標に乗り込んでもらって、帰厩後も順調に調整できています。1週前追い切りの動きも上々だったし、条件もいいので期待しています」(矢作調教師)

・ドリームカトラス
「前走(節分賞1着)は抜け出して遊ぶようなところがあって際どくなったが、内容は良かったからね。以前に比べるとだいぶ精神的に大人になってきたことが成績の安定にも繋がっていると思いますよ。器用な馬なのでこの条件でもうまく立ち回れると思いますし、重賞のメンバー相手にどんな競馬をしてくれるか楽しみです」(佐々木調教師)

・ヘッドライナー
「前走(シルクロードS12着)は、行き切れず最後は苦しくなってしまった。年齢的に以前ほどのダッシュが見られないし、この距離の方が楽に前に行けそうということで阪急杯を使うことにしました。1週前追い切りの動きも良かったし、今回は開幕週の馬場ですからね。自分の競馬に徹して巻き返したい」(西園調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜中山11R・中山記念
・フェデラリスト
 金杯制覇後は短期放牧へ出ていたが、2月上旬に美浦に戻り急ピッチの乗り込みを消化。8日と12日は15〜15で軽く流す程度だったが、1週前追いの16日は南ウッドに入って単走追い。6Fから徐々に加速し、直線1Fを軽く追って82秒5〜3F37秒2〜1F13秒0をマーク。多少馬体面に余裕があり、1Fから弾けるような切れはなかったが、このひと追いで息もちが上向き9分近くまで仕上がるはず。直前にもう1本キチッと追ってくれば金杯時と同様の好状態まで持っていけることは確か。今回は距離が1F短縮されるが、同じ中山戦、コーナーも4回あるコースなら再度一瞬の脚を生かす可能性大。晩秋からの勢いに乗って4連勝のチャンスだ。

・フィフスペトル
 前走のマイルCS。1200のスプリンターズSを使った後だったが、スムーズに折り合って好位のインでうまく立ち回り最後までしっかり伸びてクビ差の2着。抜群の競馬センスをあらためて感じさせた。今回は3か月ぶりのレースになるが、急ピッチで調整され、1週前の追い切りは時計のかかるウッドコースの8分どころを回り6F80秒5〜上がり38秒0を計示。すでに馬体はスッキリ仕上り、直前は終い重視にサッと追うだけで態勢は万全とみる。

・リアルインパクト
 阪神Cの10着は馬込みの真っ只中で動くに動けずの敗戦で、全くの参考外。その後はひと息入れてリフレッシュ、2月から調教を再開している。先週はウッドチップで、キングレオポルドを相手に目一杯に追われて63秒2-37秒3。さすがにゴール前はバテたが、これだけハードに追えれば1週前としては満足のできる内容。馬体に重苦しさはなく、9分以上の仕上がりを見せている。ダークシャドウにクビ差2着の毎日王冠が示すように1800は守備範囲、先行有利の中山コースは大歓迎。状態・条件ともに不安材料は何もない。

・ダイワファルコン
 金杯後中7週レース間隔があくが、2日に15〜15、8日と15日が長めの6Fから追い切って、いずれも迫力満点の脚どり。特に8日の1週前追いは南ウッドでの単走追い。6Fから一気にピッチを上げ、ラスト1Fはキチッと追い切って81秒6〜3F37秒0〜1F13秒0の好タイムをマーク。見た目まだ余裕が残る馬体は確かだが、1本でもビシッと追うと一気に体が絞れてくるタイプ。これで直前に5F64秒台〜3F37秒台の速いタイムが出れば太め感なく仕上がるはず。好相性の中山コース、それもベストの距離1800戦、一瞬の切れ味が生きる展開を考えると好勝負は間違いない。

・エーブチェアマン
 気性を表に出すタイプにしては稽古駆けしない馬だが、1週前追いは単走で素軽さ満点の動き。年明けをひと叩きして、状態面が上がってきた。前走も伸び切れなかったとはいえ、上がり時計は勝ち馬と同じ。スローな展開に殺された一戦と思える。今回はシルポートの参戦で、ある程度速い流れになるはず。小回り中山でも、坂上からの逆転を期待できる。

◆土曜阪神11R・アーリントンC
・チャンピオンヤマト
「走る馬だから休養をとらせる」(谷原調教師)ということで、前走後は間隔をあけていたが、1月下旬から急ピッチに。1週前の追い切りでは、格下相手に当然のように脚いろ断然(71秒6〜54秒7〜39秒2=馬なり)。直前にもう1本追えば、キッチリと仕上がるはずだ。芝を使った2走前は、地方からの参戦馬に競られ、さらに4角でぶつけられる大きな不利。それでもレコード決着の4着なら、能力の高さは示した形だ。ここはグンと相手が強くなるが、まったく底を見せていない馬。不安より楽しみの方が数段大きい。

◆日曜阪神11R・阪急杯
・サンカルロ
 1月下旬から時計を出し始め、入念な乗り込み。2週前の時点ではレッドストラーダにアオられたように、多少重さが残ったが、このひと追いでガラリ一変。1週前追いは先行するヴィンドランダをアッサリ抜き去り、1F11.5秒を馬なりでマーク。稽古駆けとはいえ、鋭い動きが目立ち、好調時のデキに戻ったと思える。昨年の2勝が共に阪神の千四と、ここは同馬が最も得意にするコース。V2濃厚だ。

◆土曜中山9R・水仙賞
・クリールカイザー
 4戦目での初勝利となったが、1戦ごとに競馬が上手になり、キャリアを重ねていることが、逆に強みになっている。先週はウッドチップで74秒9-43秒7と軽く流した程度だが、体全体をのびのびと使った走りは、460キロ前後の数字以上に体を大きく見せ、身のこなしの柔らかさも目立っている。同条件の中山2200を使った前々走は完全に脚を余した1戦だったが、それだけに先行策から上がり33秒9の脚で抜け出した前走は大きな収穫。状態・競馬内容ともにグングン上昇、昇級戦でも壁は感じない。

・レッドフォルツァ
 昇級+距離延長となった前走も見せ場たっぷりの3着。勝った馬はクラシック級の超大物。3馬身離されたとはいえ、2着馬とはわずかにクビ差だったのだから、大健闘といっていいだろう。まだキャリアが浅く、馬体を十分に使い切れていない部分も多いが、1勝クラスでは明らかに能力上位。東京4週目の予定もあったが、1週スライドさせて中山を使うことになったのは、2200メートルという距離にこだわったから。スパッと切れはしないが、息の長い末脚で、直線まとめて差し切るはずだ。

◆土曜中山10R・アクアマリンS
・キングレオポルド
 京都へ遠征しての前走の伏見S。後方で折り合いはついたが、15番枠で終始外々を回らされる展開。57キロのハンデもあり直線はいつもの切れ味を発揮できず不完全燃焼のレースで参考外とみた。1週前の追い切りはGI馬リアルインパクトと精力的に追われ5F63秒8〜上がり37秒5。さすがに目一杯の叩き合いで1馬身ほど遅れたが、この馬がこれだけハードに追うのはめずらしく次走への意気込みが十分に感じられた。今度は必勝態勢。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング