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札幌記念、北九州記念など

  • 2012年08月13日(月) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆日曜札幌11R・札幌記念(GII)
・トーセンジョーダン
「前走(天皇賞・春2着)後は左前の球節部分に疲れが出たため、宝塚記念は回避して休養。その後は順調に回復し、ここを目標に7月末に札幌競馬場へ入厩しました。追うごとに動きが良化しており、素軽さも出てきています。1週前追い切りは三浦騎手を乗せてやりましたが、気持ちも乗ってきた印象ですね。秋に向けていい競馬を期待しています」(川合調教助手)

・ヒルノダムール
「目標にしてきた春の天皇賞(11着)で思うような結果が残せなかったので、その後は思い切って休養させていました。その後は放牧先でもここを目標に乗り込み、札幌競馬場へ。1週前追い切りでジョッキーを乗せてやったことで馬も競馬が近いことを察知した様子だし、目標は先でもいい競馬をしてもらいたいですね」(昆調教師)

・ネオヴァンドーム
「前走(函館記念9着)はスムーズさを欠くところがあって不完全燃焼の内容。その後は放牧に出してここを目標に函館へ再入厩させました。1週前追い切りで変わってくるだろうし、今年はコンスタントに使ってきているのもプラス。ただ、ここはメンバーが揃っているのでそのあたりがどうかでしょう」(荻野調教助手)

・ミッキーパンプキン
「前走(函館記念3着)は舌を縛った効果があったようで、最後は一杯になったものの見せ場十分の競馬をしてくれました。レース後は札幌に移動して調整していますが、引き続き順調そのものですね。ここは相手も強くなりますが、状態は良好ですし、先行して自分の形で競馬をするだけです」(今井調教助手)

◆日曜小倉11R・北九州記念(GIII)
・エーシンヴァーゴウ
「前走(アイビスSD3着)後は特に疲れはなく順調。一度使って太かった馬体もスッキリ見せているし、気配は上々です。以前のような気性の難しさを見せなくなっているので、コーナーのあるコースでも気になりません。昨年と同じローテーションだし、ここは楽しみですね」(中川調教助手)

・エピセアローム
「前走(オークス16着)後は近郊のNFしがらきへ放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に帰厩させてからも順調で、相変わらずキビキビした動きが目に付くし、久々でもいい仕上がりで臨めそうです。距離適性はなんとも言えないところがあるけれど、2歳夏に重賞で強い競馬をした小倉の1200m戦ということで期待したいと思っています」(石坂調教師)

・エーシンダックマン
「前走(アイビスSD2着)は初めての直線1000m戦とあって、初めてハナを譲る展開になったけれど、最後はよく踏ん張ってくれた。大外枠というのも良かったんでしょう。レース後は特に疲れもなく元気いっぱいで、暑さに堪えたようなところはまったく見せていません。1200mは得意の距離だし楽しみです」(坂口調教師)

・ツルマルレオン
「前走(飛騨S2着)は直線いい手応えで抜け出してきていい競馬だったけれど、最後は勝ち馬との斤量差が出てしまった感じ。レース後も順調に調整できていて、体調面にはまったく不安はありません。引き続き好調をキープしているし、今回は格上挑戦の分こちらの斤量が有利に働いてくれるのでは」(橋口調教師)

・へニーハウンド
「前走(鞍馬S1着)後は放牧に出して調整。間隔は空いていますが、放牧先でもしっかりと乗り込んできているので順調ですし、1週前追い切りの動きからも仕上がりは文句なく、前走ぐらいのデキにあります。態勢は整っているし、ここも引き続き楽しみですね」(渋田調教助手)

【美浦トラックマン】
◆日曜新潟10R・妙高特別(1000万下)
・タニセンジャッキー
 前走は3か月半ぶりの実戦をなんなくクリアー。ダ1200、1分10秒7の勝ちタイムはひとクラス以上のもので、好位から差し脚を伸ばすレースぶりにも安定感があり、昇級初戦のここでもスピード能力で押し切る可能性大。中間の調教内容も、休み明けを叩いてさらに上積みが期待できる絶好の動き。8日の1週前追いはWで単走追い。内めピッタリを回ったにしても5F64秒8〜3F36秒5〜1F12秒8を余力十分の脚どりでマークしており、時計がかかる馬場を考えるとこの時計は出色のもので、状態が良くないと簡単に出せないはず。太めの馬体も絞れており、すでに1週前の時点で文句なしの仕上がり確か。あとはスタートさえ互角に出れば連勝のチャンス。

・カフェシュプリーム
 1週前追いは間隔が詰まっているせいで終い重点の調教になったが、鞍上の中舘騎手が軽く仕掛けた程度で1F11.7秒。回転の速いフットワークで鋭い伸び脚を見せた。稽古駆けとはいえ文句なしの動きで、この暑さの中、更に調子を上げているようだ。前走は除外等で間隔があいたぶん、行き脚が今イチ。それでも直線で一旦2着になるかと思えた内容。先に行けそうな今回は、小回りを利して粘りこむ。

◆日曜新潟9R・古町特別(500万下)
ファントムロード
 連闘で勝利を挙げた前走後は、ひと息入れてリフレッシュ。7月末に調教を再開して、先週はウッドチップで69秒4-39秒2。目一杯に追ってきた2歳馬に、直線は胸を貸しながら、余力十分にゴールイン。メリハリのあるスッキリした体で、小気味良く切れのある脚さばきを披露。気合のりも良く、今週さらにもう1本追える事を考えれば、万全と言える状態が整っている。新潟戦(2100)、降級戦にもなる今回は人気も集中しそうだが、不安材料はなく、キッチリと連勝を決める。

◆土曜新潟10R・月岡温泉特別(1000万下)
・コスモソーンパーク
 リフレッシュ放牧で6か月ぶりで臨んだ前走の豊栄特別。調教量が少なく馬体は太めに映ったが、馬群の外目を折り合って直線半ばまで抜群の手ごたえ。最後は関西馬2頭に競り負けたが速い時計を克服して収穫を見せた内容。1週前の稽古は、レース後中1週のため5F71秒6〜上がり41秒3と控えめだったが、切れのある柔軟なフォームで集中力の違いを見せた。ひと叩きされて終いの切れ味に磨き。今度はまとめて差し切る。

◆土曜新潟9R・柏崎特別(500万下)
・シルクパルサー
 開催初日の平場戦を使う予定もあったが、「万全を期して」翌週の特別戦にスライド。それでも坂路併用で熱心に乗り込まれており、1週前には北のダートコースで70秒8〜53秒9〜39秒3を馬なりでマーク。直前にビシッと追えば、万全の仕上げに持っていけそうだ。過去には一千万でも差のない競馬をしており、五百万なら能力(安定感)は一枚上。馬込みをまったく嫌がらない馬で、砂を被っても大文夫。好位のインで我慢して、直線で鋭く抜け出すような乗り方がベストだろう。本質的に左回り巧者で、新潟コースも悪くない条件。いきなり結果を出せる。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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