スマートフォン版へ

毎日王冠、京都大賞典、デイリー杯2歳Sなど

  • 2012年10月02日(火) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆日曜東京11R・毎日王冠(GII)
・エイシンフラッシュ
「宝塚記念(6着)は状態は良かったけれど、ドバイから戻ってのリフレッシュ放牧明けで、目に見えない疲れがあったのかもしれません。その後は放牧に出してリフレッシュ。8月末に帰厩し、ここを目標に順調です。1週前追い切りの動きもはつらつとしていて良かったし、反応もしっかりしていましたよ。力を出せる状態なので、天皇賞が楽しみになる結果を期待しています」(田代調教助手)

・カレンブラックヒル
「NHKマイルC(1着)は本当に強い競馬だったね。レース後はNFしがらきへ放牧に出してリフレッシュ。体には幅が出て非常にいい雰囲気です。1週前追い切りは、攻め駆けする古馬と併せて、しっかり負荷をかけました。これでスイッチが入ってくれそうです。距離は延びるけれど、折り合いは心配いらないから、あとは古馬との力関係がポイントかな」(平田調教師)

・ジャスタウェイ
「ダービー(11着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。体はひと回り大きくなって成長を感じますね。攻め馬の動きもしっかりしているし、前向きさも出てきています。古馬とは初対決でメンバーも強くなるけれど、開幕週で時計勝負はプラス材料。ここで頑張ってくれれば先々も楽しみになるので、いいレースを期待しています」(須貝調教師)

・シルポート
「安田記念(12着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に調整してきて、9月半ばに帰厩させました。1週前追い切りもしっかり動けていたし、もともと仕上がりに手間取らないタイプ。乗り込み量は足りているし、これだけやれれば上々でしょう。自分のペースで前へ行き、後続に足を使わせる展開が理想。開幕週の馬場もプラスだし、内目の枠ならさらに楽しみです」(西園調教師)

◆月曜京都11R・京都大賞典(GII)
・ギュスターヴクライ
「前走(天皇賞・春5着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に帰厩して順調に調整しています。ただ、もともと休み明けいきなりから走れるタイプではない馬なので、そのあたりがどうか。条件戦ではなく、重賞でメンバーも揃っていますし、久々の分割り引きは必要じゃないでしょうか」(佐藤調教助手)

・ビートブラック
「宝塚記念(9着)は良馬場の発表だったけれど、実際は少し渋っていい状態とまでは言えませんでしたからね。また、天皇賞・春を走ったあとで、目に見えない疲れもあったのかもしれません。その後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。1週前追い切りの直前に爪を傷めて追い切れませんでしたが、幸い月曜日のレースでまだ時間はありますからね。今後の様子を見ながらですが、使う方向で進めていきます」(中村調教師)

・フミノイマージン
「前走(札幌記念1着)後、栗東に戻ってからも特にダメージはなく、順調に調整できています。当初は府中牝馬Sからエリザベス女王杯へというプランでしたが、京都大賞典のほうが本番に近い舞台ということでここへ。目標は先でも、力を出せる状態にあります。この馬の競馬をして、最後どれだけ脚を使えるかですね」(中井調教助手)

・ローズキングダム
「安田記念(13着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に帰厩させて、順調に調整しています。1週前追い切りもこの馬らしい動きを見せていたし、仕上がりは悪くありませんね。元々久々は苦にしないタイプですし、開幕週の馬場も好材料。ぜひ良馬場でやりたいですね」(橋口調教師)

◆土曜京都11R・デイリー杯2歳S(GII)
マイネルエテルネル
「小倉2歳S(1着)は、逃げて勝った新馬戦と違って控える形も経験できたし、センスの良さが見える内容でしたね。その後はひと息入れてここを目標にしていましたが、順調に乗り込めていますよ。1週前追い切りもいい動きでしたし、このひと追いでピリッとしてくるでしょう。1200mで勝ってきていますが、体形的にマイルぐらいは良さそうですから楽しみです」(西園調教師)

・メイケイペガスター
「調教で能力の高さをうかがわせていましたが、新馬戦(1着)はそのとおりの走りを見せてくれました。後ろからの競馬になりましたが、直線は狭いところもヒルまずにしっかりと伸びてきたし、なかなか強い勝ち方でしたからね。一度使って馬体も締まってきましたし、いい意味で気合いも乗ってきています。重賞になりますが、ここでも期待していますよ」(木原調教師)

【美浦トラックマン】
◆日曜東京11R・毎日王冠(GII)
・ストロングリターン
 安田記念以来の競馬になるが、9月に調教を再開してから先週までに、坂路とウッドチップで7本の時計をマーク。1週前は豪華な併せ馬を消化。リアルインパクトを4馬身追走して、直線はしっかり追い比べてゴールイン。500キロを超える大型馬だが、すでに動きに重苦しさはなく、追ってからの反応も抜群。当然、目標はその先のGI戦だが、9分と言える状態を整えている。東京コースでは必ず脚を伸ぱしてくる馬、本格化なった今、前哨戦でも勝ち負けの競馬になる。

・フェデラリスト
 宝塚記念は10着に大敗したが、その後はリフレッシュし、美浦帰厩後9月初旬から時計を出し始め、計6本の追い切りを消化。9月23日の時点では6F81.4〜3F39.4〜1F14.5秒でバタバタの脚どりだったが、強めの追い切りを消化後、息の入りが良くなり、26日の1週前追いでは5F68.2〜3F38.0〜1F12.4秒で末脚もキッチリ伸びていた。この2本の中身の濃い追い切りから、余裕があった馬体も9分通り仕上がってきている。あとは、速い時計決着に対応ができるかがカギとなるが、元来が一瞬の決め手で勝負するタイプ。前半巧く流れに乗れればラスト2Fから一気に弾ける可能性も十分にあるはず。太めが絞れ、好位追走で立ち回れる競馬ができればエンジン全開。

・タッチミーノット
 新潟記念2着後中4週のレース間隔となるが、9月20日に6F81.0〜3F38.1秒をゴール前軽く仕掛け程度でマーク。中間は前回時同様にジックリと乗り込む。走りそのものがシャープで引き続きデキの良さを十分にアピールしている。問題は距離1800と好メンバー揃ったGII戦での力関係。距離の1800は前走のように流れが落ち着き、ラスト3Fからの瞬発力比べになるケースが多いので心配なし。力関係は馬の勢いと目標が次にある馬が多いだけに仕上がり100%なら十分に克服できるはず。太め絞れているだけに高速決着も有利で再度の好走に期待。

◆日曜東京9R・六社特別(1000万下)
・ハングリージャック
 前走が5月の立川特別。トップハンデのうえ、直前の追い切りが6F82.8〜上がり38.1秒と強過ぎてトモに疲れが出てしまいゴール前伸び切れず5着。その後、疲れを取るため夏場は放牧に出され今回は5か月ぶりのレースになるが、急ピッチで乗られ1週前の調教では500万のアサクサポイントを抜群の手ごたえで子供扱いした。牧場から乗り込まれてきただけに馬体はスッキリ仕上がり、力強い走りでリフレッシュ効果をアピール。フジキセキ産駒で気性が勝って狙いは初戦。

◆日曜京都9R・円山特別(1000万下)
・スガノメダリスト
 1700mを使った前走の札幌戦が味な内容だった。意識してポジションを取りに行き、早めの先頭から粘りに粘つて3着。これまでは短距離の差し馬というイメージが強かったが、その脚質はかなり自在性を増しているということだろう。今度は京都の1400m。さすがに先行はしないだろうが、上手く中団につけて、直線勝負に持ち込めるようならチャンスは十分にあるはず。1週前の金曜には、気分転換を図って南馬場で時計を出したが、それ以外は連日北馬場での調整。トレセンに戻ってからも、すべての面で順調にきている。

◆土曜東京10R・多摩川特別(1000万下)
・イッシンドウタイ
 予定していた中山戦を抽選除外になってしまったが、それは「想定内」で影響なし。得意の直線勝負に持ち込める東京戦にスライドならマイナス材料はまったくないはずで、ここは力が入る一戦としていい。圧倒的な強さで札幌の500万を勝って、昇級戦の前走も小差の5着。小回りであれだけのパフォーマンスを示せたのだから、条件好転の東京なら大きな狙いがたつ。1週前にはダートで3頭併せを消化して(87.8〜70.9〜55.8〜41.4秒=馬なり)、体調も高値で安定。ラストの追い比べに持ちこめれば画白い。

・フラアンジェリコ
 降級しての前走6月の東京戦。好位から直線は馬なりで進出し、最後の1Fで抜け出して力上位のレース内容で完勝。今回は4か月ぶりの実戦になるが、ウッドコースで強い調教を消化して2週前に6F80.9〜上がり38.7秒を楽々計示。そして1週前の稽古では。ゴール前で鋭く反応して5F65.1〜上がり37.1秒。そして最後の1Fの11.8秒が特筆。大柄でも太め感のない軽快な走りで仕上げ万全。リズム良く走りさえすれば1000万でも楽々通用。

◆土曜東京9R・サフラン賞(500万下)
・ネロディアマンテ
 8月5日に勝ってからはひと息入れてリフレッシュ、9月の半ばから調教を再開した。1週前はウッドチップで66.5-37.5秒、アイスフォーリスを1.3秒追走から外に回って2馬身先着。2歳馬とは思えないほどのハードな内容だったが、最後までバテることなく力強い走りを見せてきた。先行有利な流れを、外々を回って楽々と突き抜けた前走は、着差以上の圧勝劇。前走の内容でも好勝負だが、この短い間でも成長力を見せ、強い勝ち方を期待する。

・ブリリアントアスク
 札幌2歳Sでは、外からどんどん締められてしまう窮屈な競馬。それでも、直線だけでキッチリと末脚を伸ばして、8着まで押し上げたのだから、初距離+牡馬相手だったことを考えれば悲観する観馬内容ではなかった。その後はトレセンに戻って、この東京の開幕週を目標に調整。1週前には併せ馬を消化して、不満のない仕上げといえる(71.7〜55.2〜41.1秒=馬なり)。距離短縮+広い東京コースともに大きなプラス。牝馬限定戦なら十分に勝負になる。

◆月曜東京11R・ペルセウスS(OP)
・ゴールドバシリスク
 トレセンに戻ってからの乗り込みはもう一歩でも、牧場で十分に乗られた休つき。大め感などまったくなく、身のこなしも軽快そのもの。これならいきなり動けても不思議はない。ここはオープンに昇級して2戦目。相手関係は当然のように楽ではないが、上昇度という点ではこの馬が一番。安定した差し脚は東京コースでもっとも良さが生きるはずで、別定戦でも決して軽くは扱えない。もちろん、過去に2勝している1400m戦もベストの条件。大きく狙う価値はある。

◆月曜東京10R・本栖湖特別(1000万下)
・ヴァーゲンザイル
 来週の追い切りを合わせても、速い時計は3本だけだが、3歳時に15-15程度の追い切りで500万を快勝したように、意外と仕上がり早タイプ。1週前も同格のソウルフルヴォイスをアオりぎみで、素軽い動きを見せた。東京の2400は4戦1勝2着1回。唯―の着外が青葉賞でウインバリアシオンに0.6秒差の7着と、抜群の実績。厩舎期待の1頭で、上のクラスでも好走できるはずだ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング