【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・大阪杯(GII)
・ヴィルシーナ
「前走(エリザベス女王杯2着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。使ってきた疲れもなくすぐに乗り出せましたし、順調に調整できました。ここを目標に乗り込んでもらって、3月頭に帰厩。馬体も成長しているように思いますし、帰厩後もいい感じで来ていますね。1週前追い切りは内田騎手に乗ってもらいましたが、しっかりとした動きでしたよ。牡馬の強豪相手ですが、いい競馬を期待しています」(友道調教師)
・オルフェーヴル
「前走(ジャパンC2着)のあとは、有馬記念を見送って、海外遠征からの疲れをしっかりと取りました。年明けから本格的に乗り出して、ここを目標にして2月末に帰厩。順調に調整できています。まだ体の張りなどは本来のものとまではいきませんが、年明け初戦としてはまずまずの仕上がりと言っていいと思います」(池江調教師)
・エイシンフラッシュ
「前走(有馬記念4着)は直前にM.デムーロ騎手の急病で乗り替わりというアクシデントがありましたが、いい位置でレースを進められましたし、力は出せた内容でした。レース後は放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に帰厩させて順調に乗り込んでいます。ここ2週はC.デムーロ騎手に乗ってもらって感触をつかんでもらっていますし、休み明けでもいい状態でレースに臨めそうです」(田代調教助手)
・ショウナンマイティ
「前走(京都記念3着)は久々ということもあってか、レース前からややテンションが高いところが見られました。競馬でも行きたがってしまいましたが、最後は力のあるところは見せてくれたと思います。この中間はテンションが上がらないように努めてきて、調教でも折り合いはついています。相手は強いですが、いい競馬を期待しています」(梅田智調教師)
・ローズキングダム
「前走(有馬記念12着)のあとは、少し疲れが出ていましたので、放牧に出してしっかりとケアを行ってきました。きっちりリフレッシュさせたことで体調はかなり上向いていますし、帰厩後もリラックスして調教に臨めているのがいいですね。久々は苦にしないタイプですし、輸送の短い阪神というのもプラス。力を出せる条件は揃いましたし、いい競馬を期待しています」(橋口調教師)
◆日曜中山11R・ダービー卿CT(GIII)
・オリービン
「前走(阪急杯3着)は内枠からロスなく進められましたし、差のない競馬ができました。レース後は特にダメージもなく、中間も順調に調整できていますよ。引き続きいい状態でレースに臨めそうです。力はある馬ですし、マイルも問題ありません。ここは楽しみな一戦です」(橋口調教師)
・ダイワマッジョーレ
「前走(東京新聞杯2着)は思ったより後ろからの競馬になりましたが、直線の脚は見どころがありましたし、力のあるところは見せてくれました。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。変わりなく順調です。マイルは折り合いもつくのでいいですし、前走出遅れたゲートもしっかり練習しています。スムーズに運べれば楽しみです」(安藤調教助手)
・ドナウブルー
「前走(東京新聞杯10着)は状態は良かったけれど、モマれる展開が影響したように思います。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標にして順調に調整できました。馬体もキープしているし、いつもどおりのパターンで気になるところはなくいい雰囲気です。昨年のマイルCSでトップクラスとも互角の力を見せてくれましたし、スムーズに流れに乗れれば巻き返せるはずです」(石坂調教師)
・リルダヴァル
「前走(大阪城S4着)は道中うまく折り合っていたし、最後までしっかりと脚は使っていましたから、敗れたとはいえ悲観する内容ではなかったと思っています。レース後はダメージもなく順調に調整できていますし、引き続きいい雰囲気ですよ。マイルの距離だし、いいポジションでうまく脚を溜められれば、いい脚を使ってくれると思います」(池江調教師)
【美浦トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・大阪杯(GII)
・ダークシャドウ
有馬記念6着後は放牧に出て、美浦に戻ってきたのが2月下旬。その後は毎週のように調教タイムを出し、21日の1週前追い切りを含めると6本消化と、調教量に関しては十分だ。21日はウッドに入り先行するOP馬サイオン、リアルインパクトを5Fで2馬身以上追走から、1F軽く仕掛けると一気に差し切ってこの2頭を2馬身・1秒とそれぞれ突き放した。先週まで抑えた内容が多かったが、1週前にこれだけハードに追い切れれば息持ちが違ってくることも確か。最終追いは輸送を考慮するだけに、再び抑えた内容になりそうだが、1週前に9分以上の仕上がり状態がかなり良いだけに心配なし。強敵相手となるが、ベストの2000m戦、差し有利の馬場状態を考えれば大逆転も十分にありそうだ。
◆日曜中山11R・ダービー卿CT(GIII)
・スマイルジャック
中山記念7着後中3週での挑戦。そのわりに中間は長めを再三追い切って調教量十分。20日の1週前追いもウッドに入り単走でハード内容を消化。6Fから13秒台のハイラップで飛ばした影響からラスト3F41秒6とかかったが、それでも大外を回り1F13秒4で駆け抜けたあたりは、大分本来の切れ味が戻ってきている。馬体面も冬場で太めが絞れなかった前々走に比べ、かなりスッキリと仕上がっている。明けて8歳馬、さすがに従来の迫力は? だが、少しずつ立ち直ってきていることは確か。ベストの距離、瞬発力比べの展開ならスマイルジャックに本領発揮のチャンス。
・ホーカーテンペスト
久々の前走は出負けしながら、直線一気を決めて晴れてオープン入り。次走は様々な選択肢が考えられていたが、「現状では中山のマイルがベスト」ということで、中1週のここへ。しかし、激走の反動など微塵もなく、調子はますます上昇ムード。競馬の4日後には、朝一番で北馬場のCコースに登場。軽めのキャンターで馬体を慣らす程度の運動だったが、コズミはまったく見られず、落ち着きも保てていた。もともと期待の大きかった馬だが、陣営が試行錯誤を繰り返して、いよいよ軌道に乗った印象。現在2連勝中のベストの条件なら、一気の相手強化=重賞でも軽くは扱えまい。
◆日曜中山9R・春風S(1600万下)
・ケイアイダイオウ
3か月ぶりの実戦となった前走の阪神戦。前半はじっくりと後方待機。直線で外に持ち出し、素晴らしい末脚を繰り出して2着と好走。波乱の主役となった。休養前は詰めの甘いレースを続けていたが、舌を縛った効果で反応が一変。いくらか余裕のある体つきで結果を出せたのだから、叩き2戦目ならチャンスは十分といえるだろう。典型的な短距離ダートの差し馬で、時計勝負にも十分に対応できる実力の持ち主。大野騎手と再コンビを組むここは、アッサリがあっていい。
◆日曜中山10R・伏竜S(OP)
・ホワイトフリート
京成杯を惨敗した後は、ひと息入れてリフレッシュ。やはりダート競馬でこその馬、目標を切り替え、好仕上がりを見せている。先週はウッドチップで53秒3-38秒9、横山典弘騎手を背に、直線の反応を軽く確かめてゴールイン。稽古はそれほど動くタイプではないが、今回は最後まで余力十分に切れのある走りを披露。太め感は全くなく、不安のない状態を整えている。東京の速い時計にはまだ不安を残すが、中山ダート1800では2戦2勝。条件・状態ともに整い、勝ち負けの競馬になる。
◆日曜阪神10R・マーガレットS(OP)
・クロムレック
前走の500万下。2番手から直線抜け出した後、若さを見せて遊んだが、最後は2着馬マッチレースになり競り勝つ。時計も優秀でダート戦に替わって2連勝。1週前の調教はレース後中2週で5F72秒6〜上がり41秒0と控え目だったが、トモがしっかりついてきて芝の適性を十分に感じさせた。今度はオープン戦で芝のレース。人気は薄く精神面で成長した今なら狙い目。
◆土曜中山11R・船橋S(1600万下)
・ビラゴーティアラ
短距離のスピードタイプらしく回転の速いフットワークでキビキビした動き。久々好走の反動は見えないし、間隔を開けたことで馬体減りもなし。前走時の状態をキープしている。前走は開幕週の馬場ということで恵まれた面もあったが、一旦は後続を引き離すレースぶり。自分の型に持ち込んだ時の強さを見せた。まだモマれ弱い面は残るが、スンナリ先行できれば、スピードは一枚上。
◆土曜中山10R・安房特別(1000万下)
・ヴァーゲンザイル
去勢手術後は今イチの成績が続いているが、強い追い切りをかけられているようになった前走時から、明らかに状態面が良化。勝ったポールアックスから0.1秒差に食い込んだし、インから伸びた脚は目立っていた。今週も走りやすい馬場だったとはいえ、スピード感満点の走り。完全復調なったと見て良さそうだ。3歳時は青葉賞に駒を進め、クラシックも狙った素質馬。能力は上のクラスでも通用。
◆土曜阪神11R・コーラルS(OP)
・スノードラゴン
前走の銀蹄S。好発を切ったが、すぐに控えて脚をタメる。ラスト1Fで先頭に躍り出て圧勝。差す競馬を覚えての勝利で価値のある内容。この中間も順調に稽古を積まれ、2週間前の調教で一杯に追って5F62秒7。そして1週前の追い切りでも終いビシッと追って5F64秒8〜上がり36秒2の好時計を計時。これだけビシビシ追えるのは体質強化の証。今度はオープン戦で相手は強化されるが、今の勢いを買う。